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<相談 Question>
レーシック手術後で年月が経ち老眼になった場合、老眼の手術は受けられるのでしょうか?
再手術が可能か否かは角膜の厚みによるとのことですが、再手術とは、1回目の術後に0.7%(記憶では)の方が視力低下して行う再手術も含むのでしょうか?

<回答 Answer>
現在当院(東京)では、老眼の治療方法として『CK治療』と『カムラインレー(KAMRA Inlay )』という方法を行っております。

『CK治療』とは、角膜の周辺部に熱を加えて角膜の形状を変化させて、手元をある程度見えるようにする方法です。
CK治療は、治療をお受け頂くことによって、手元の近い距離が見えやすくはなるのですが、遠くの見え方がある程度落ちてしまうため、両眼の手術は行わず、利き目ではない眼を少し近視側に傾け、利き目で遠くを、利き目ではない眼で中近距離を見え易くします。
尚、両眼での見え方のバランスの問題や、深径覚(奥行きを認識する間隔)の低下、レーシック治療と比較して回復に時間がかかること、今後も老眼の進行で見え方が変化していることがある等、様々な術後状態を十分に予測考慮してお受け頂く必要がある治療といっても過言ではございません。
そのため、事前に十分な回数の詳細な検査や担当ドクターとのお話合いを要しますことをご理解頂ければと思います。

CK治療の適応基準としましては、遠方のものは裸眼で不便なく見ることができ、中近距離を見るときに老眼鏡を必要とされる40歳以上の方となります。
白内障など、眼に病気等がなければ年齢による上限はございません。
(遠方視力を重視する方ではなく、長時間運転をしない方が対象となります)
但し、CK治療自体は、眼鏡の使用がない状態で遠くがきちんと見え、そのため近くが見えにくい方に対して行う手術であるため、現在の眼の状態によっては、先にレーシック治療をお受け頂いたほうが良い場合がございます。
レーシック治療後にCK治療を受けられる場合には、眼の屈折度数がほぼ安定してくる3ヶ月後検診後にCK治療の適応検査をお受け頂き、レーシック治療から半年以上経ってからCK治療をお受け頂いております。

当院では2009年6月1日より、老眼治療カムラインレー(KAMRA Inlay )をスタート致しました。
カムラインレー(KAMRA Inlay )は、治療をお受け頂くことによって、手元の近い距離が見えやすくはなるのですが、遠くの見え方が少し下がってしまうこともございますので、両眼の手術は行わず、片眼のみの手術にしております。
今までの老眼治療には、CKやモノビジョンLASIK がありましたが、遠くの見え方が下がってしまうという欠点がありました。しかしカムラインレー(KAMRA Inlay )による老眼治療は、遠くの見え方を極端に下げることなく、近くの見え方を改善します。
また、CKやモノビジョンLASIK では、左右の見え方を変える為、体質的に合わない方もいらっしゃいましたが、カムラインレー(KAMRA Inlay )による老眼治療はそういった方でも適応になる可能性が高いのも特徴です。
(暗い所での読書や極端に小さい文字を読む際は、老眼鏡が必要となる場合がございます。)

この老眼治療は、レーシックにも用いられているフェムトセカンドレーザーを使用して行われます。
フェムトセカンドレーザーで角膜にカムラインレー(KAMRA Inlay )を挿入するポケットを作成し、そのポケットにカムラインレー(KAMRA Inlay )を挿入して施術は終了です。
角膜内に挿入するカムラインレー(KAMRA Inlay )はコンタクトレンズよりも小さい直径 3.8ミリ厚さ 5ミクロンの黒いリングのような形をしています。
真ん中には小さな口径の穴が開いており、ピンホール効果により、近くの物が見えるようになります。
挿入後の見た目に違和感もなく自然に仕上がります。
カムラインレー(KAMRA Inlay )は術後、取り出すことも可能です。
カムラインレー(KAMRA Inlay )は、40〜65歳の方で、裸眼の状態で近視遠視乱視がほとんどなく、白内障や緑内障などの眼の病気がないことが条件となります。
但し、この手術はまだ新しい治療のため、現時点ではレーシック手術後の方はお受けしておりませんが、今後、レーシック手術後の方も対象にしていけたらと思っております。

レーシック治療後に再手術をお受け頂く場合としては、1回目の治療の際に、効果のばらつきによって近視乱視が残るなどして、その調整が必要な場合と、1回目の治療で良好な視力に回復した後に、再び近視乱視が進行することにより(レーシック治療そのものでは、現時点での近視乱視を治療することは可能ですが、その後の近視を予防することは残念ながら出来ません)、調整が必要な場合とがございます。
1回目の治療での効果のばらつきによって度数の調整が必要な場合は、角膜を削る量は比較的少ないため、その場合に関しましてはほとんどの場合は再手術をお受け頂くことは可能です。
尚、治療後に近視が進行することによって視力が低下する場合、進行の度合いが大きい場合には残念ながら角膜を削る厚さが足りず、再手術が困難な場合もございます。
尚、手術後の近視の戻りや、 1回目の手術でも近視や乱視などが残り、再手術を要した割合は1%未満となっております。

※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。


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