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- <相談 Question>
- 関西在住ピアニストです(裸眼0.05)。
ハードコンタクトを20年使用していましたが、去年ごろから新生血管、充血が気になり出し、瞼裂斑(軽度らしいですが)の影響もあってか、最近ではコンタクトを数時間装用するだけでも白目部分が赤くなります。
使い捨てソフトでもほぼ同様です。
他院で検査を受け、角膜の厚みは充分あり、レーシック適応と言われました。
迷っているのは、年齢的なことから近い将来の老眼(今は自覚がありませんが)をどのように考えて治療すればよいのかという事です。
職業柄、楽譜や鍵盤を見るのに手元の視力も必要ですし、遠くも1.0位はなんとかキープしたいところです(コンタクトでは1.5の矯正です)。
検査お願いした医院では、老眼が出れば老眼鏡を、という考え方のようですが、コンサート時に眼鏡は抵抗があります。
貴院では、他医院には無い老眼治療(カムラインレー)という治療をされているとのこと、大変興味深く拝見しました。
コンタクト装用に限界を感じる今、即レーシックを受け、老眼後はCKなどを試すのか、または老眼がでるまで何とか使い捨てソフトなどで凌ぎ、自覚してからカムラインレーで老眼と近視を一気に治療するのか、どちらが長い目で見て良いのか悩んでいます。
貴院のご意見をお聞かせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
- <回答 Answer>
- 老眼とは年齢と共に眼の調節能力が衰えて、ピントをうまく合わせられなくなる状態(眼の老化現象)のことを言います。
レーシック治療では近視乱視を矯正することは可能ですが、老眼に関してはレーシック治療では回復できませんので、レーシック治療後は普通に眼が良い人と同じように、ある程度の年齢になると老眼が始まり、老眼鏡は必要となります。
老眼は今後加齢と共に徐々に進むことが考えられますが、どの程度の速さで進行するかに関しては個人差がかなり大きいため、予測することは困難です。
但し、レーシック治療によって、普通以上に老眼が早くなったり、きつくなったりするということはございませんのでご安心下さい。
既に老眼が始まっている方がレーシック治療をお受け頂いた場合には、同年代の、既に老眼が始まってしまっている方と同じような状態になります。
日常生活上は遠くのものを見る際には、特にコンタクトレンズや眼鏡は必要なくなるかと思われますが、手元の細かいものなどを見る際には、老眼鏡が必要となってくるデメリットがございます。
また、手元の見え方に関しての違和感の目安としては、現在お使いのコンタクトレンズや眼鏡を装用したまま、手元を見た際に感じる違和感に近いかと思われます。
現在当院(東京)では、老眼の治療方法として『CK治療』と『カムラインレー(KAMRA Inlay )』という方法を行っております。
CK治療』とは、角膜の周辺部に熱を加えて角膜の形状を変化させて、手元をある程度見えるようにする方法です。
CK治療は、治療をお受け頂くことによって、手元の近い距離が見えやすくはなるのですが、遠くの見え方がある程度落ちてしまうため、両眼の手術は行わず、利き目ではない眼を少し近視側に傾け、利き目で遠くを、利き目ではない眼で中近距離を見え易くします。
尚、両眼での見え方のバランスの問題や、深径覚(奥行きを認識する間隔)の低下、レーシック治療と比較して回復に時間がかかること、今後も老眼の進行で見え方が変化していることがある等、様々な術後状態を十分に予測考慮してお受け頂く必要がある治療といっても過言ではございません。
そのため、事前に十分な回数の詳細な検査や担当ドクターとのお話合いを要しますことをご理解頂ければと思います。
当院ではKAMRA Inlay(以下カムラインレー)を用いた、《老眼治療カムラインレー》を行っております。
カムラインレーは、真ん中に小さな口径の穴が開いており、コンタクトレンズよりも小さい、直径 3.8ミリ厚さ 5ミクロンの黒いリングのような形をしています。
老眼治療カムラインレーは、レーシックの手術に使用されるフェムトセカンドレーザーにて角膜の表面にフラップと呼ばれるフタを作り、フラップをめくった部分にカムラインレーを挿入することで、カムラインレーのピンホール効果により、老眼を回復させる(近くの物が見えるようになる)ことが可能となった画期的な治療法です。
尚、近視乱視をお持ちの方は老眼治療カムラインレーと同時に、レーシック(フラップをめくって露出した部分にエキシマレーザーを照射し、角膜を削ることで光の屈折率を調節して近視乱視を矯正します)をお受け頂くことで、老眼と近視乱視を同時に回復することが可能です。
レーシックでは近視乱視を矯正することは可能ですが、眼の老化現象である老眼は回復出来ないため、老眼がある近視乱視をお持ちの方がレーシックをお受け頂いた場合、術後、日常生活上は遠くのものを見る際には特にコンタクトや眼鏡は必要なくなりますが、手元の細かいものなどを見る際には老眼鏡が必要となるデメリットがございました。
しかし、老眼治療カムラインレーとレーシックを同時にお受け頂くことで、術後は老眼鏡を使用する頻度が少なくなり、快適な生活が可能となります。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。
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