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- <相談 Question>
- アマリスとアレグレットEye Q400では、術後の見え方、視力の回復度合いの差はどの程度あるんでしょうか?
- <回答 Answer>
- 当院で行っているレーシック手術では、フェムトセカンドレーザーにて角膜の表面にフラップと呼ばれるフタを作り、フラップをめくって露出した部分にエキシマレーザーを照射し、角膜を削ることで光の屈折率を調節して近視乱視を矯正します。
尚、使用している機器の組み合わせによって、手術法が異なります。
プレミアムイントラレーシックと品川トリプルRプレミアムイントラレーシックの手術後の視力は、それほど大きな差はないかと思いますが、最も大きな違いは手術中の環境にあります。
品川トリプルRプレミアムイントラレーシックでは、イントラレースFS60レーザーに誤差調整マイクロシステムを付設し、 Allegretto WAVE Eye-Q にコンディションメーターを搭載することによって、手術中において理想的な環境を作り出し、角膜を削る量もより正確なものとします。
わずかな誤差が微妙に影響する繊細な手術ですので、そのわずかな誤差をより是正することで、より安定した結果が得られます。
そのため、近視乱視度数が強い場合や、角膜の厚さに余裕がない場合等には、品川トリプルRプレミアムイントラレーシックがお勧めな場合がございます。
スタンダードZレーシックやアマリス500Zレーシックでフラップを作成する際に使用するFEMTO LDVは最新型となっており、トップビューカメラが搭載されていますので、手術中も患者様の眼を確認しながら進行することができます。
また、フラップの位置を微調整できる機能もありますので、正確性安全性ともに優れています。
その他、機械自体が非常にコンパクトボディーのため、フラップの作成がエキシマ室で行えますので、イントラレーシックのようなイントラレーザー室からエキシマレーザー室へ歩行移動の必要がございません。
コンディションメーターはエキシマレーザーに搭載されているもので同時に測定することが可能です。
スタンダードZレーシックとアマリス500Zレーシックの違いは、角膜を削る際の機器(エキシマレーザー)が異なる点が挙げられます。
スタンダードZレーシックでは、 Wavelight社製のAllegretto WAVE Eye-Q を使用します。
また、アマリス500Zレーシックでは、 Schwind社のアマリスを使用します。
Allegretto WAVE Eye-Q とアマリスの違いは、周波数の違いがあげられます。
周波数の違いはトータルの照射時間の違いとなりますが、AllegrettoWAVE Eye-Q(400Hz)とアマリス(500Hz) が同じ度数を矯正する場合、AllegrettoWAVE Eye-Q は6秒、アマリスは5秒と、照射時間が短く、乾燥の影響を受けにくいため、より精度の高い照射が可能となっております。
※照射時間が長い場合には、術中の乾燥により、レーザーの効果が強く出てしまい、過矯正気味になることがあります。
アマリス750Zレーシックは2010年10月15日より開始した手術法で、アマリス500Zレーシックに使用しているレーザー機器(フェムトセカンドレーザーエキシマレーザー)の性能が更に進化(バージョンアップ)した手術法となります。
尚、従来のアマリス500Zレーシックとは、以下のような違いがございます。
アマリス750Zレーシックで、フラップを作成する際に使用する FEMTO LDV 「Crystal Line」は、照射エネルギーは非常に低く、また従来の FEMTO LDV は照射速度が1秒間に100万発であるのに対して、Crystal Lineでは、1秒間に500万発とより早くなっております。
また、従来のFEMTO LDVも照射スポットに隙間がなく、小さなスポットでの照射が可能でしたが、Crystal Lineは、より小さなスポットでの照射を実現しました。
これによって、フラップをよりスムーズに開くことが出来ますので、組織へのダメージが一層軽減されます。
※非常に滑らかなフラップ作成が可能となったことによって、術後の高次収差が最小限に抑えられ、クリスタルクリアビジョンと呼ばれる質の高い見え方を追求できます。
また、アマリス750Sと従来のアマリスの違いとして、周波数の違いがあげられます。
前述(Allegretto WAVE Eye-Q とアマリスの比較)のように、周波数の違いはトータルの照射時間の違いとなりますが、従来のアマリスが 《500Hz》なのに対して、アマリス 750Sは《750Hz》とバージョンアップしておりますため、照射時間がより短く(約3秒)、更に精度の高い照射が可能となっております。
尚、アマリスやアマリス750Sの最大の特徴は、6次元アイトラッキング(眼球自動追尾装置)が挙げられます。
これまでのエキシマレーザーのアイトラッカーは2次元のもの(AllegrettoWAVE Eye-Q)が多かったのですが、2次元のアイトラッカーでは眼の傾きも平面の動きとして認識してしまう為、眼が傾いた状態で照射した場合、照射位置がずれることがあります。
しかし、アマリスやアマリス750Sの持つ、6次元全ての動きを察知できるアイトラッカーは、眼の傾きにも対応でき、正確な照射位置を瞬時に判断します。
また、どのエキシマレーザーの機械を用いても手術を行うことで高次収差(眼球の細かい歪みのことで、大小の差はありますが、全ての方に見られます)は増大します。
(患者様の近視の量は元々の高次収差の量にもよります)
しかしアマリスやアマリス750Sは6次元のアイトラッカーを用い、また2段階の照射パターンを行うことで、より早くより正確なレーザー照射を実現し、照射時間の短縮によって角膜へのダメージを軽減するだけではなく、手術による高次収差の増大を最小限に抑えることを特徴としています。そのため、高次収差の増大によるハログレアの発生を最小限に抑えられる可能性がございます。
さらにアマリスやアマリス750Sは「アベレーションフリープログラム」という、術後に高次収差を増加させない照射プログラムを採用しています。
当院ではアマリス(6次元)の他、AllegrettoWAVE Eye-Q(2次元)を用いた治療を行っており、どの治療法も夜間の見え方の質はよいですが、照射位置の微妙なずれが生じた際は夜間の見え方の質の低下につながりますので、アイトラッキングの性能が良い、アマリスを用いたアマリス750Zレーシックやアマリス500Zレーシックがより質は高いかと思われます。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。
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