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<相談 Question>
強度の近視と乱視があります。
コンタクトレンズで右-8.0、左-9.5です。
最近、細かい仕事をするときに暗く感じるようになったため、老眼の始まりかなと考えています。
近視、乱視、老眼治療が一度にできれば理想だと考えています。
お聞きしたいのは、
1)アマリス500Zレーシックと老眼治療(アキュフォーカス)は同時に施行できますか?
また、同時に施行する場合のリスク(合併症等)の増加などはありますか?
回復に時間がより必要となることなどありますか?
2)私のように老眼の初期症状のときでも治療の適応になりますか?
たとえば、もっと老眼が進行してからの方がよい、初めにレーシックだけ行った方がよい、などです。
よろしくお願いいたします。
小児科の勤務医です。

<回答 Answer>
『レーシックカムラ(アキュフォーカス)』は、治療をお受け頂くことによって、手元の近い距離が見えやすくはなるのですが、遠くの見え方が少し下がってしまうこともございますので、両眼の手術は行わず、片眼のみの手術にしております。
ただし、今までの老眼治療(CK治療やモノビジョン LASIK)には遠くの見え方がかなり下がってしまうという欠点がありましたが、カムラインレーによる『レーシックカムラ(アキュフォーカス)』は、遠くの見え方をほとんど下げることなく、近くの見え方を改善します。

また、CK治療やモノビジョン LASIKでは、左右の見え方を変える為、体質的に合わない方もいらっしゃいましたが、カムラインレーによる『レーシックカムラ(アキュフォーカス)』はそういった方でも適応になる可能性が高いのも特徴です。
(暗い所での読書や極端に小さい文字を読む際は、老眼鏡が必要となる場合がございます)

ただし、老眼の進行自体は一種の老化現象であるため、今後加齢と共に徐々に進むことが考えられます。
残念ながらカムラインレーは、加齢による老眼進行を調整することまではできません。
そのため、『レーシックカムラ(アキュフォーカス)』をお受け頂いた場合でも、年齢を重ねることで老眼が今より強くなっていくこと(ピントを合わせるための調節力が下がる)が予想されますので、それに伴い見え方も変わっていくことが予想されます。
当院では、予めその旨をご理解頂いた上で、手術をお受けになるかどうかを、ご自身でお決め頂いております。

レーシックカムラやアマリス750レーシックカムラの場合、近視乱視をお持ちの方は、レーシック手術(フェムトセカンドレーザーにて角膜の表面にフラップと呼ばれるフタを作り、フラップをめくって露出した部分にエキシマレーザーを照射し、角膜を削ることで光の屈折率を調節して近視乱視を矯正)後に、カムラインレーを挿入してフラップを元に戻します。

レーシックカムラとアマリス750レーシックカムラの異なる点は、使用するエキシマレーザーの違いとなります。
アマリスの最大の特徴は、6次元アイトラッキング(眼球自動追尾装置)が挙げられます。
これまでのエキシマレーザー(Allegretto WAVE Eye-Q等)のアイトラッカーは2次元のものが多かったのですが、 2次元のアイトラッカーでは眼の傾きも平面の動きとして認識してしまう為、眼が傾いた状態で照射した場合、照射位置がずれることがあります。
(万が一、このような状態となった際は、角膜の厚さに問題がなければ再手術で改善させることが出来ます。) 

しかし、アマリスの持つ、6次元全ての動きを察知できるアイトラッカーは、眼の傾きにも対応でき、正確な照射位置を瞬時に判断します。
アマリス(6次元)、Allegretto WAVE Eye-Qを用いたどの治療法も夜間の見え方の質はよいですが、照射位置の微妙なずれが生じた際はの見え方の質の低下につながりますので、アイトラッキングの性能が良い、アマリスを用いたアマリス500Zレーシックがより質は高いかと思われます。

※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。


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