Q&A
2007年11月16日 (26歳/男性)
手術を行う予定なのですが若干の不安があるでメールをさせて頂きました。
1)手術自体は10年程度の歴史があるとのことですが、術後20年等経過した際に手術をしたことによる「老眼」以外の考えられるリスクはあるのでしょうか?
海外等でその様な事例はあるのでしょうか?
2)手術後、体質により角膜が再生した際視力が低下していくことが考えられると思いますが、その際にメガネの度数を合わせにくくなると聞いたことがあるのですが、その様なことは報告されているのですか?
3)私は現在視力が 0.4で手術で削る角膜が少ないとのことでしたが、それは、目への負担が少ないと理解してよいのでしょうか?
現在のレーシックの術式がほぼ確立されて十数年、またその基となるエキシマレーザーによる近視矯正治療が始まって20年以上が経ちますが、特に長期的にもレーザーの影響で悪影響が起きているということもなく、原理的にも安全と考えられるため、現在では毎年世界で数百万人の方がレーシック治療を受けられております。
また、レーシック治療では角膜を削ることによって、近視乱視を矯正するのですが、再生する角膜上皮部分を削ってしまうと、上皮の再生により角膜の形状が元に戻ってきてしまい治療の効果がでませんから、通常、レーシック治療では、角膜上皮を含む表面の部分をフラップとして切開して、その下の角膜実質部分を削ります。
角膜実質部分は再生しませんので、角膜の形状が維持されるため、治療の効果が出ます。
尚、当院では1回の治療で約98%の方が 1.0以上の視力に回復され、治療後も良好な視力を維持されておりますが、1回目の治療でも近視乱視が残ることによって、視力の回復が不十分となることがございます。
そのような場合には、眼鏡やコンタクトレンズの装用も可能であり、追加矯正治療により視力を回復することも可能です。
(残った近視や乱視の状態によっては、眼鏡が合い辛い場合もございます)
また、治療そのものは近視の進行を予防するものではないため、治療によって良好な視力に回復された場合でも、環境等によっては近視の進行により視力が低下する可能性はございますため、治療後も通常と同じように、日常生活上、余り近くで物を見過ぎない等の注意をして頂くと、よりよろしいかと思います。
また、前回の検査のデータからは、角膜の厚さは両眼とも約 490ミクロンと、平均的な厚さである 520ミクロンと比較して若干薄めの傾向を示しておりましたが、屈折度数が比較的軽度の近視でありますため、角膜を削る量が約 130ミクロンで、手術後に残る角膜の予想値は約 460ミクロンとなり、一般的に1回目の治療で必要とされる 400ミクロンを大きく上回る角膜の厚さが残りますため、今回の治療そのものは、ある程度の余裕を持ってお受け頂くことができるもの、とお考え頂いて結構です。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。