Q&A
2007年12月27日 (49歳/男性)
ハードコンタクトを30年余り使用している49歳の男子ですが、私は眼鏡では満足な視力を得られない程の極度な近視であり、また多少の老眼の症状を感じている状態です。
イントラレーシックでの手術を希望しますが、このような状態でも手術は可能でしょうか。
可能な場合、次のことがらについて不安がありますので教えてください。
1)手術の影響で老眼の度合いが強まることはありますか。
2)手術を行った後も満足な視力を得られないことがありますか。
3)手術を行った後も満足な視力を得られないことがある場合、手術後の目にハードコンタクトレンズの装着は可能ですか。
4)その他、注意点等ありましたら併せて教えていただきますよう、よろしくお願いいたします。
1)当院では幅広い年代の方が治療を受けられており、40歳代、50歳代の方も治療を受けられております。
レーシックで治療を行った場合は、普通に眼が良い人と同じように、ある程度の年齢になると老眼が始まります。
老眼に関しては年齢的に徐々に症状が強くなり、レーシック治療では回復できませんので、手術をお受け頂いても老眼鏡は必要となります。
(老眼とは年齢と共に眼の調節能力が衰えてピントをうまく合わせられなくなる状態のことを言います。)
既に老眼が始まっている方が、レーシック治療をお受け頂いた場合には、同年代の、既に老眼が始まってしまっている方と同じような状態になります。
日常生活上は遠くのものを見る際には、特にコンタクトレンズや眼鏡は必要なくなるかと思われますが、手元の細かいものなどを見る際には、老眼鏡が必要となってくるデメリットがございます。
また、手元の見え方に関しての違和感の目安としては、現在お使いのコンタクトレンズや眼鏡を装用したまま、手元を見た際に感じる違和感に近いかと思われます。
レーシック治療をお受け頂いた場合のメリット、デメリットをよくご検討頂いた上で、治療を受けられるかどうかをお決め頂くとよいかと思います。
2)治療に関して最も可能性があるリスクとしては、一度の治療で必ずしも近視乱視が完全に治療できるとは限らないことがあげられます。
1回目の治療でも近視や乱視等が残り、追加の矯正治療が必要となることもあり、その可能性は当院では1%未満となっております。尚、当院では2回目の治療を受けられた方はほぼ全員が1.0以上の良好な視力に回復されております。
3)手術をお受け頂いた後でも、手術 1ヶ月後からコンタクトレンズの装用は可能です。
但し、ソフトコンタクトレンズはおおむね装用可能ですが、ハードコンタクトレンズの場合は、レーシック治療では角膜を削ることによって角膜の形状が変わってくるため、眼の状態によっては若干合いにくい場合もございますが、装用できなくなるというわけではございません。
尚、コンタクトレンズの装用は眼科医の指示の元に適切に使用されることをお勧め致します。
4)手術前の注意事項
コンタクトレンズをご使用中の方は、検査と手術の前はいずれも、コンタクトレンズの装用を、一定期間中止して頂いております。
当院で導入している最新のエキシマレーザーは、検査結果をもとにレーザーを照射しており、より高い矯正精度を得る為には、コンタクトレンズの装用で圧迫されている角膜を元の状態に戻し、正確な検査を行う必要がございます。手術の効果に影響が出てきますので、必ず中止期間をお守り下さい。
手術後の注意事項
手術当日は入浴洗顔洗髪ができません。
顔は眼の周りを避け、濡れたタオルで拭く程度にして下さい。
また、肩から下のシャワーは可能ですが、絶対に眼に水が入らないようにして下さい。入浴洗顔洗髪は、手術翌日の診察で問題が無ければ可能です。
尚、1週間は眼に汗や石鹸水が入らないようご注意下さい。
手術当日は読書テレビはなるべくお控え下さい。
最初の内は眼が疲れる、眼が乾くといった症状が出やすくなりますので、翌日以降も眼が疲れない程度にして下さい。
検査前手術前の飲酒につきましては、特に制限は設けておりませんが、平常の状態で検査手術をお受け頂けるようにご案内しております。
手術後は炎症を増長する可能性がある為、手術後3日目から可能となります。
術後の経過(回復の早さ)には個人差があり、実際に飲酒の影響がどの程度出るかにつきましてはその方その方で異なってくる為、飲酒はできるだけ控えて頂くことをお勧め致します。
ほとんどの方は手術翌日から良好な視力に回復されており、運転可能な場合が多いのですが、手術してまだ間もない時期は、疲れると見えにくい、夜間に車のヘッドライトが眩しく感じる、光がぼやける等の症状が出やすく、あくまで運転できるかどうかは本人の見え方の自覚での判断となってきます。
尚、夜間の運転は術後1週間程度は避けて下さい。
術後のスポーツにつきましては術後の経過に個人差がありますので、基本的に術後の定期検査の診断の結果により許可をお出ししております。
一般的な目安として、汗が眼に入るような、ジョギング等の軽い運動は1週間後から、直接眼に衝撃が及ぶ可能性があるような激しい運動は1ヶ月後から可能となっております。何かスポーツをなさっている場合は、ご来院時や定期検診時に担当ドクターにご相談下さい。
<1週間後>
ゴルフ・ジョギング・エアロビクス・ヨガ・ジムストレッチ・温泉・サウナ
<1ヶ月後>
野球・サッカー・テニス・スキー(スノーボード)・水泳(海水浴)・スキューバダイビング・サーフィン・ホットヨガ・剣道
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。