Q&A
2008年05月08日 (25歳/女性)
こんにちは。
お忙しいところ失礼致します。
手術に関して質問したい点が多々あり、相談メールを送らせていただきました。
以下に質問内容を箇条書きにさせていただきました。
お忙しい中、沢山の質問をしてしまい申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。
■フラップについて
イントラレーシックで作ったフラップは一生くっつかない訳ではなく、時間が経てば接着、または再生されるのでしょうか?
フラップが安定するのはだいたいいつごろになりますか?(術後に安定する時期と、もし癒着するのであればその時期)
どの程度の力がかかれば、ズレる等のトラブルが起きますか?
(事故等にあった場合や、子供の手が目に当たったときなどにフラップがズレることはあるのでしょうか。)
もしズレた場合でも、すぐに眼科にかかれば問題はないでしょうか?
フラップが出来ることで、将来的に身体や生活に何か影響は起こりえるのでしょうか?(デメリット等)
■合併症について
合併症はどんなものがありますか?(ハログレア以外では)
イントラについて調べていたら「イントラレーシックの欠点として、層間角膜炎が発生する危険性がある、などが指摘されています」 と書いてあるページがありましたが、発生する可能性はどの程度でしょうか?
また、治療方法はありますか?
■コントラスト感度の低下について
イントラのデメリットのひとつに、「コントラスト感度が低下する」という症状があるそうですが、コントラストの低下が起きることで支障をきたすことは何がありますか?
(夕方の運転など)
また、一番低下をしていると感じるのはどんな時でしょうか。
デザイン関係の作業をする場合、色の判別や視覚的な判断をするときに問題はないでしょうか。
個人差はあると思いますが、感度の低下は大きく実感するものなのでしょうか?
■フラップについて
フラップとは、角膜に切り込みを入れフタの様にしたものです。
レーシックは、角膜の表面を一部めくりフラップと呼ばれるフタを作り、その露出した部分にレーザーの照射によって角膜を削ることで光の屈折率を調節し、近視乱視を矯正します。
その後フタを元に戻して手術を終了します。
人工物は入れません。
フラップの切開部位に関しては、眼科医が顕微鏡で診て分かるレベルでの痕は残りますが、通常肉眼では切開した痕は分かりません。
フラップは戻した直後から角膜の細胞の陰圧(引っ張る力)により接着し、通常、1週間程でほぼ安定し、その後、角膜の上皮細胞が再生することにより3ヶ月程で更に強く接着します。
但し、角膜の表面のみが再生する為、上皮細胞下のフラップが密着するというわけではありませんので、強度的には手術前と全く同じというわけではありませんが、フラップが安定すれば、通常の生活で眼をこすったりしてずれるということはありませんので、ご安心下さい。
■合併症について
治療に関して最も可能性があるリスクとしては、一度の治療で必ずしも近視乱視が完全に治療できるとは限らないことがあげられます。
1回目の治療でも近視や乱視などが残り、追加の矯正治療が必要となることもあり、その可能性は当院では 1%未満となっております。
尚、当院では 2回目の治療を受けられた方はほぼ全員が 1.0以上の良好な視力に回復されております。
その他のリスクとしては、手術後は一時的に涙の分泌が不安定になる為、眼が乾きやすくなる(ドライアイ)症状が出やすくなります。
イントラレーシックの開発された当初はやや炎症が出やすい傾向がありましたが、当院でも導入している現在のイントラレースFS60レーザーは、手術後の炎症も出にくく、従来のマイクロケラトームを使用したレーシックよりも手術後の炎症は出にくくなっております。
■コントラスト感度の低下について
当院では、カメラマンやデザイナーなどの見え方の質が高く要求されるような方も数多く治療を受けられております。
現在の治療のレベルではほとんどの場合は、自覚的にコントラストの感度の変化を感じることはほとんどありませんが、強度近視の度数が高い方の場合はコントラストの感度が低下する恐れもあります。
レーシックに関して色々とご心配なこともあるかと思いますし、現在の眼の状態によっても術後の状態が変わってきますから、宜しければ一度検査へお越し下さい。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。