Q&A
2008年05月30日 (?歳/女性)
はじめまして。
手術を検討しておりますが、50歳代ですので老眼との兼ね合いをお尋ねしたいと思います。
他院のHPなどを見ますと、レーシック後に老眼手術が出来るところもありました。
また、問い合わせましたら、老眼は誰にでも出るものだから、その年代の人には、利き目の視力を上げ、反対の目は近くを見るために0.3や0.4の視力にとどめておくと言われました。
なるほどと思いましたが、左右度数が違うということは、両眼視についてはどうか?老眼が進むと、結局老眼鏡を使うことになると思いますが、その時はどうなのだろうかと、疑問が起こりました。
この点についてのご見解をお聞かせ願いたいと思います。
また、内科の主治医からは、手術自体、賛同はされませんでした。
行き過ぎた近視治療について、今、見直そうということが言われているんだよとのことでした。
しかしながら、35年近くコンタクトを使ってきて、乱視もありますので不便を感じています。
また、仕事上PCを使うことが多いのですが、その点も老眼との兼ね合いが気になります。
年齢的な不安、見える視力にしてしまってからのこれからの不安がありますので、どうぞよろしくお願いします。
当院では幅広い年代の方が治療を受けられており、40歳代、50歳代の方も治療を受けられております。
レーシックで治療を行った場合は、普通に眼が良い人と同じように、ある程度の年齢になると老眼が始まります。
老眼に関しては年齢的に徐々に症状が強くなり、レーシック治療では回復できませんので、手術をお受け頂いても老眼鏡は必要となります。
(老眼とは年齢と共に眼の調節能力が衰えてピントをうまく合わせられなくなる状態のことを言います。)
治療により眼が良くなった場合には、もともと眼が良い方と同等の条件になるとお考え下さい。
普通以上に老眼が早くなったり、きつくなったりするということはございませんのでご安心下さい。
既に老眼が始まっている方が、レーシック治療をお受け頂いた場合には、同年代の、既に老眼が始まってしまっている方と同じような状態になります。
日常生活上は遠くのものを見る際には、特に眼鏡は必要なくなるかと思われますが、手元の細かいものなどを見る際には、老眼鏡が必要となってくるデメリットがございます。
また、手元の見え方に関しての違和感の目安としては、現在お使いの眼鏡のまま、手元を見た際に感じる違和感に近いかと思われます。
一方、レーシック治療をお受け頂かない場合には、手元を見る際には当面老眼鏡が必要ないのですが、遠くをよく見る為には近視の眼鏡が必要となります。
レーシック治療をお受け頂いた場合のメリット、デメリットをよくご検討頂いた上で、治療を受けられるかどうかをお決め頂くとよいかと思います。
片眼にわざと近視を残しておく方法は、モノビジョン法と言われる方法であり、モノビジョンの意図は、老視の患者様が遠くを見るのに片側の眼を使い、近くを見るのにもう片側の眼を使うことです。
こういったモノビジョンの方法でも手術は可能です。
尚、この場合、左右の眼の視力が大きく異なるため、もともと左右の眼の視力の差が余り無いような方ですと、見え方の違和感を感じる可能性がございます。
また、わざと近視を残して回復する視力を弱くした場合には、手元を見る際には完全に矯正した場合よりも見えやすくなりますが、どの程度の近視を残すかによって手元の見えやすさは変わってきます。
もし回復する視力を 0.7程度にした場合には、老眼の症状が軽いうちは手元は老眼鏡無しでもある程度見ることができるかと思いますが、老眼の症状は年齢と共に徐々に進行致しますので、遠くの視力を 0.7位にした場合でも、手元に関してはいずれ老眼鏡が必要となってくる可能性がございます。
年齢的にはどうしても近くの見えづらさが出てきますから、イントラレーシック治療を行う際には遠近の見え方のバランスを考慮して行う必要があります。
尚、実際に治療が可能かどうかは検査をお受け頂かないとわかりません。
また、どの程度の遠近視力のバランスが良いかは老眼の程度によって変わってくるため、宜しければ一度検査をお受け頂くことをお勧め致します。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。