Q&A
2008年07月24日 (?歳/男性)
ハードコンタクト歴35年です。
1週間前に突然右目にゴミが生じ眼科医で飛蚊症と診断されました。
その際に内皮細胞が減少してるので(検査値右2600左2300)コンタクトは中止して眼鏡にしなさいと言われました。
眼鏡は嫌い、後輩が経験しているレーシックを思い出しました。
そこで質問が4つあります。
1)54才という年齢はどうでしょうか?
2)裸眼視力は0.2で若干老眼です。
事務職なので近くも見たいので、コンタクトの矯正視力は1.0と弱めにしています。
レーシックでも1.0前後の視力にできますか?
飛蚊症を診てもらった眼科医は「そんな都合良くはいかない。老眼鏡が必要になるだけだ」と言われました。
3)内皮細胞の数は問題ないですか?
4)飛蚊症(長い糸状のものが絡み合った感じのもの)でもOKですか?
眼底検査は異常なしでした。
1)当院では幅広い年代の方が治療を受けられており、40歳代、50歳代の方も治療を受けられております。
レーシックで治療を行った場合は、普通に眼が良い人と同じように、ある程度の年齢になると老眼が始まります。
老眼に関しては年齢的に徐々に症状が強くなり、レーシック治療では回復できませんので、手術をお受け頂いても老眼鏡は必要となります。
(老眼とは年齢と共に眼の調節能力が衰えてピントをうまく合わせられなくなる状態のことを言います。)
既に老眼が始まっている方が、レーシック治療をお受け頂いた場合には、同年代の、既に老眼が始まってしまっている方と同じような状態になります。
日常生活上は遠くのものを見る際には、特にコンタクトレンズや眼鏡は必要なくなるかと思われますが、手元の細かいものなどを見る際には、老眼鏡が必要となってくるデメリットがございます。
また、手元の見え方に関しての違和感の目安としては、現在お使いのコンタクトレンズや眼鏡を装用したまま、手元を見た際に感じる違和感に近いかと思われます。
レーシック治療をお受け頂いた場合のメリット(遠くは眼鏡が必要なくなる)、デメリット(近くを見る際には老眼鏡が必要となる)をよくご検討頂いた上で、治療を受けられるかどうかをお決め頂くとよいかと思います。
2)レーシック治療では近視乱視を矯正することは可能なのですが、残念ながら老化現象(老眼)に関しては治療は出来ません。
但し、治療に際して、ある程度近視を残すことによって手元を見えやすくすることも可能ではあります。
治療に対して、もし近視を残した治療方法がご希望の場合は、検査診察時にその旨をお申し出ください。
3)角膜内皮細胞の減少は、コンタクトレンズを長時間装用していることによる酸素不足によって、より起こりやすいといわれております。
コンタクトレンズの装用が必要なくなれば、角膜内皮細胞も年齢的な減少以上に減少が早まることは無くなることが考えられます。
レーシック治療によって角膜内皮細胞数が変化することはなく、コンタクトレンズの長期使用によって内皮細胞が若干減少している場合でも、ほとんどの場合は治療に支障はありませんが、当院では、角膜内皮細胞数が1500未満の方に関しては、レーシック治療は積極的にはお勧め致しません。
4)飛蚊症の原因は多くは眼球内の硝子体という部分の混濁によるものです。
レーシック治療では角膜の治療は行いますが、硝子体には影響を及ぼしませんから、残念ながら飛蚊症は改善しません。
但し、飛蚊症がある場合でも、眼の状態に問題がなければ(飛蚊症が眼の病気によるものでなければ)、レーシック治療には支障ありません。
尚、急激に飛蚊症の症状が悪化したような場合には、できるだけ早めにお近くの眼科、もしくは当院に受診して頂くことをお勧め致します。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。