Q&A
2008年08月11日 (43歳/男性)
5年程前に他院で検査を受けた際に、近視の度数が強い割に、角膜の厚さが足りないと言われ、フェイキックIOLを勧められました。
その時は目の中にレンズを入れる事に抵抗感があり、手術には至りませんでした。
それからの技術の進歩で、角膜が薄くても対応できるエピレーシック等でフェイキックIOLで無くても施術が可能になったりするのでしょうか?
度数は両眼とも、−9.5Dです。
コンタクトを20年以上装着しており、ここ10年はハードコンタクトを利用しています。
エピレーシックとフェイキックIOLのメリットデメリットを教えて頂ければと思います。
当院ではレーシック治療以外に、眼球内に人工レンズを挿入するフェイキックIOL手術も行っており、この治療法でしたら角膜の厚さが足りない方でも治療をお受け頂くことが出来ますが、現時点ではレーシック治療よりも眼への負担が大きく、手術後の回復も考慮して、40歳以降の方には積極的にはお勧めしておりません。
当院では、イントラレーシック治療以外に、格闘技などをされており眼の怪我をする可能性が高い方や、角膜が薄くイントラレーシック治療でも適していない方に対しては、エピレーシックという治療方法をお勧めしております。
通常のレーシックではフラップが手術後の怪我によりずれてしまう恐れがありますが、エピレーシックは手術後にフラップの跡が残らず、角膜の強度に優れております。
但し、エピレーシック治療は多くの注意点が必要となります。
≪エピレーシック≫
視力:視力が安定するのに1〜2週間かかる。
痛み:痛みがある程度出る。(3〜4日間)
術後:手術後の角膜の濁り予防のため、半年間点眼薬を使用する必要がある。
術後の保護用コンタクトが必要。(3日後診察時に交換、又は1週間後診察時に外します)
術後検診(3日・1週間・1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月)は全て当院へ来院。
術後6ヶ月間を基本として、紫外線対策のサングラスが必要。
仕事は手術4日後からを推奨。
≪イントラレーシック≫
視力:翌日からすっきり見えやすい。
痛み:痛みはほとんどない。
術後:手術後の角膜に濁りが出ることはない。
点眼薬の使用は1週間。
術後検診(1週間、3ヶ月)は都道府県内の提携眼科への紹介が可能。
翌日検診まで怪我対策の保護用眼鏡が必要。
仕事は翌日検診後もしくは翌々日から可能。
エピレーシックはレーシックよりもフラップの安定に時間がかかります。
また術後の経過が不安定な部分もあるので、 6ヶ月経過後までは当院にて検診を受けて頂く必要があります。
(そのため、遠方でご来院が困難な方には、治療をお勧めしておりません)
術後のスポーツにつきましてはイントラレーシック、エピレーシック共に術後の経過に個人差がありますので、基本的に術後の定期検査の診断の結果によ許可をお出ししております。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。