Q&A
2008年08月20日 (?歳/男性)
私は重度の近視で、長い間コンタクトレンズを使用し、現在は2週間の使い捨てのソフトコンタクトを使用しています。
コンタクトの度数は左-6.0、右-6.5。
乱視はありません。
ただ、以前より手元の細かい文字が見えにくくなっています。
おそらく今後は老眼の症状が進んでくると思われます。
そこで質問ですが、
1)このような場合はレーシック手術ができるのか
2)手術をした場合の見え方はどうなるのか(例えば遠くにピントを合わせた場合手元が見えにくくなるとか、手元にあわせたら遠くが見えにくくなるなど。)
3)今後老眼が進んだ場合、再度の手術が可能か、できるとしたら回数は何回くらいなら可能か。
4)結果として老眼鏡などの眼鏡での矯正の必要がでてくるのか。
5)その際コンタクトによる矯正はできるのか。
以上です。
眼鏡なしの生活を望み、コンタクトにしているのにレーシックを受けたことによって眼鏡の生活になってしまう。
加えて、今後でてくる遠近両用コンタクトがつけられなくなってしまう。
というのは現在の私にはデメリットに感じられます。
ただ、コンタクト歴が30年になるのでその煩わしさから解放されたいという気持ちはとても強いものがあります。
上記の質問についての回答と、私のような場合の今後についてのアドバイスをよろしくお願いいたします。
レーシックは角膜にエキシマレーザーを照射し、光の屈折率を調節する近視矯正手術です。
当院で導入しております最新のエキシマレーザーは、ほとんどの強度近視遠視乱視の治療が可能です。
手術後の矯正視力の目安としては、眼鏡やコンタクトで見える視力が目安となります。
当院では幅広い年代の方が治療を受けられており、40歳代、50歳代の方も治療を受けられております。
レーシックで治療を行った場合は、普通に眼が良い人と同じように、ある程度の年齢になると老眼が始まります。
老眼に関しては年齢的に徐々に症状が強くなり、レーシック治療では回復できませんので、手術をお受け頂いても老眼鏡は必要となります。
(老眼とは年齢と共に眼の調節能力が衰えてピントをうまく合わせられなくなる状態のことを言います。)
既に老眼が始まっている方が、レーシック治療をお受け頂いた場合には、同年代の、既に老眼が始まってしまっている方と同じような状態になります。
日常生活上は遠くのものを見る際には、特にコンタクトレンズや眼鏡は必要なくなるかと思われますが、手元の細かいものなどを見る際には、老眼鏡が必要となってくるデメリットがございます。
また、手元の見え方に関しての違和感の目安としては、現在お使いのコンタクトレンズや眼鏡を装用したまま、手元を見た際に感じる違和感に近いかと思われます。
レーシック治療をお受け頂いた場合のメリット(遠くは眼鏡が必要なくなる)、デメリット(近くを見る際には老眼鏡が必要となる)をよくご検討頂いた上で、治療を受けられるかどうかをお決め頂くとよいかと思います。
治療回数についてですが、ほとんどの方は一度の治療で矯正されております。
尚、手術後の近視の戻りや、 1回目の手術でも近視や乱視などが残り、再手術を要した割合は全体の 1%未満となっております。
従来のマイクロケラトームを使用したレーシック治療の再手術率が、約 3〜10%であることと比較すると矯正精度が非常に高くなっております。
また、当院では 2度目までの手術で、非常に良好な結果が得られております。
実際に理論上何回治療できるかは、それぞれの方の元々の角膜の厚さ等により異なってくる為、一概には申し上げることは出来ません。
手術をお受け頂いた後でも、老眼用のコンタクトレンズを含め、手術 1ヶ月後からコンタクトレンズの装用は可能です。
但し、ソフトコンタクトレンズはおおむね装用可能ですが、ハードコンタクトレンズの場合は、眼の状態によっては合いにくいこともございます。
コンタクトレンズの装用は眼科医の指示の下に適切に使用されることをお勧め致します。
年齢的にはどうしても近くの見えづらさが出てきますから、イントラレーシック治療を行う際には遠近の見え方のバランスを考慮して行う必要があります。
尚、実際に治療が可能かどうかは検査をお受け頂かないとわかりません。
また、どの程度の遠近の視力のバランスが良いかは、老眼の程度によって変わってくる為、宜しければ一度検査をお受け頂くことをお勧め致します。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。