Q&A
2008年08月29日 (?歳/女性)
適応検査を受けました。
その時のお話では、老眼が始まっているようなのでレーシックを受けても手元を見るのに老眼鏡が必要になるということでした。
レーシックを受けてメガネやコンタクトのいらない生活をしたいと思っていましたが、老眼鏡を避けることはできないのでしょうか?
また、近視も乱視も強度なのですが、術後の視力の戻りや合併症は起こりやすいですか?
私の場合、矯正するのには角膜をどのくらい削る必要がありますか?
また手術後に角膜はどのくらい残しておく必要がありますか?
以上、よろしくお願いいたします。
レーシック治療では近視乱視を矯正することは可能なのですが、残念ながら老化現象(老眼)に関しては治療は出来ず、既に老眼が始まっている方に関しては、近視乱視を矯正した場合は老眼が残ります。
完全に近視を矯正した場合には、手元はある程度の見えづらさが出てくることが予測されます。
その際には老眼鏡が必要となります。
老眼の対策としてわざと少し近視を残すことで、より近くを見やすくすることも可能です。
しかしながら、老眼の症状は年齢とともに徐々に進行していきます。
そのため、ある程度老眼が進んできてからも、手元が見えやすいようにするために、ある程度の近視を残しておくことが必要であり、ある程度老眼が進んでも、手元が見えやすくするためには、遠くの視力を 0.3前後までにしておく必要がございます。
現在レーシック治療では近視乱視を治療することはできますが、残念ながら現時点では老眼を治療することは困難です。
しかしながら現在レーシック治療によって老眼を治療する方法も研究されており、将来的には老眼も治療できるようになってくる可能性はあります。
実際にどのように治療をするか、どの程度近視を残すかなどは、手術日の術前診察の際にご相談頂くことも可能ですので、お申し出頂ければご相談の上、決めていきたいと思います。
ほとんどの方は治療後は良好な視力を維持されておりますが、近視の進行は遺伝や環境など様々な要因に関係しており、レーシック治療そのものは現時点での近視乱視を治療することは可能ですが、その後の近視を予防することは、残念ながら出来ません。
そのため、レーシック治療後に良好な視力に回復された場合でも、術後少し戻る可能性もございます。
(一般的には近視の強い方の場合の方が、近視の弱い方よりも戻りやすい傾向はあります)
レーシック治療後には光が散乱したり、滲んだりして見える、ハログレアという症状が最初は必ず出ます。
また、その出方に関しては、元の治療前の近視乱視度数が強いほど強く出やすく、また改善にも時間がかかる傾向にあります。
但し、手術後ハログレア症状は時間の経過と共に徐々に改善していき、多くの場合は、手術3ヶ月〜6ヶ月後にはほとんど気にならないレベルに落ち着いていきます。
尚、近視の強さに関しては、視力だけではなく、眼の詳細な屈折の状態などによって決まってきますので、現在の視力からのみで、ハログレア症状に関して、それがどの程度出る可能性があるか、また残るかどうかははっきりとは分かりません。
通常レーシック治療を行う場合には、角膜の強度や、万一の追加矯正の場合も考えて、角膜の厚さを約 400ミクロン残すことが望ましいとされております。
前回の検査結果は、角膜の厚さが右眼約 553ミクロン、左眼約 554ミクロンでした。
また、近視乱視度数より、切除量は右眼約 129ミクロン、左眼約 132ミクロンとなり、計算上、角膜は右眼約424ミクロン、左眼約422ミクロンが残ると思われます。
尚、手術当日は、以前に受けた術前検査の測定結果と大きな違いが無いかを検査した後、最終的なレーザー照射の値を決定致します。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。