Q&A
2008年10月21日 (16歳/男性)
初めまして。
高校2年の子供の事(左目初期の円錐角膜、遠くはわりと見えますが、30cm〜5m位の近くが見えずらい)でご相談お願いします。
左目が円錐角膜の初期と大学病院で診断され、近くの眼科でまだ初期の為普通のHCLを処方されましたが視力が改善されません。
今まで近視の為メガネとSCLを使用していましたが今回のHCLでも左目の視力はまったく変わりません。
Orbscanで見ると黒目より少し下に出来ているから視力を上げるのは難しいとの事です。
その後色々ネット等で調べた結果、レンズを削って下げる方法もあると聞きそちらに懸けようと今は思っていますが・・・
見ずらくなってから6ヶ月がたち勉強が出来ない為、自暴自棄になっています。
少し前置きが長くなりましたが子供の様な症状でイントラ角膜リングの施術は出来るのでしょうか?
子供は手術でもしてとにかく少しでも視力を回復したいと思っています。
どうか宜しくお願い致します。
レーシック治療では角膜を削って近視乱視を矯正するのですが、円錐角膜等の角膜の形状に異常がある場合には、レーシック治療で角膜を削った後でも角膜が変形して再び近視乱視が出てきてしまう可能性が高いため、残念ながらレーシック治療はお勧めできません。
尚、円錐角膜がある方への治療方法としては、当院では『角膜リング』を行っております。
角膜リングは、角膜に特殊プラスチック製のリング状の補強材をイントラレースFS60レーザーで角膜内に作成したトンネル内に挿入することで、角膜の形状を改善させ、それによって視力を向上させる治療方法です。
角膜が歪んでしまっている場合には、通常、眼鏡やコンタクトレンズの装用が困難である場合が多いのですが、角膜リングの治療目標としては、現在の角膜の歪みを出来るだけ矯正することで、より眼鏡やコンタクトレンズを合いやすくします。
また、角膜リングには、円錐角膜の進行を抑える遅らせる効果があると言われており、特にまだ年齢的にも若く今後も進行する可能性がある方に対しては、お勧めできる治療法だと思われます。
但し、もともとの角膜の状態にはかなり個人差があり、リングを挿入した後の角膜の反応にもばらつきが大きいため、イントラレーシックほどの矯正精度はありませんので、手術後も幾分か近視乱視が残るため、視力矯正の補足としてメガネやコンタクトレンズの使用が必要になることと思われます。
このため、もしコンタクトレンズである程度視力が出て生活上問題が無いようでしたら、あまり角膜内リングはお勧めではございません。
※大変申し訳ございませんが、当院の角膜リングは、18歳以上の方を対象に行っております。
角膜リングの検査治療をご希望の場合には、18歳以降に再度当院までご相談頂ければと思います。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。