Q&A
2008年11月15日 (42歳/女性)
音楽関連(演奏司会)の仕事をしている42歳です。
12歳ごろから長年に渡りハードコンタクトレンズを使用し、さらに長時間使用を繰り返していたせいか、医師よりコンタクトの使用を禁止した方が良いとの診断を戴きました。
すぐに眼鏡を購入し日常生活は、支障は一切ないのですが、私の顔は眼鏡をかけるときつい印象になり、仕事柄、上司から接客の時(今のところは月に2〜3回、4時間ほど)はコンタクトにできないかと言われ、再度同じ眼科の先生の診断を受けました。
その結果、今は数時間でも、今後コンタクトの使用時間が伸びる可能性が高い事を考慮したら、レーシックの方が良いとのことでした。
ただ、細かいピアノの楽譜を読みながら演奏する方が主な仕事なので、近眼が全くなくなり、近い文字が読めなくなるのも、支障があります。
今のところ矯正視力1.0で生活できているので、良すぎる視力は望みません。
細かい文字が読める程度、近眼を残してもらえる手術をお願いすることは出来ますか? 勝手を言って申し訳ありませんが、お教えいただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
レーシックは、角膜にエキシマレーザーを照射し、光の屈折率を調節する近視矯正手術です。
当院で導入しております最新のエキシマレーザーは、ほとんどの強度近視遠視乱視の治療が可能であり、近視度数は−14D(単位:D=ディオプター)まで、乱視度数は−6Dまで、遠視度数は+6Dまで治療可能です。
※強度近視とは、近視度数が−6.25D以上のことを指し、裸眼視力で表しますと0.05未満となります。
手術後に回復し得る視力の目安としては、現在眼鏡やコンタクトで矯正されて見える視力が目安となります。
眼鏡やコンタクトで視力が出ない場合は、レーシックを行った場合でもそれ以上の視力回復は困難な場合もございます。
また、イントラレーシック治療では角膜を削ることで近視乱視を矯正するのですが、どれだけ角膜を削るかは、近視乱視度数によって決まってきますので、残念ながら近視乱視度数が強く、尚且つ角膜の厚さも少ない方は、イントラレーシック治療の適応とはならない場合もございます。
但し、実際に治療が可能かどうか、また、どの位の視力回復見込みがあるかは、角膜の厚さと近視乱視度数等によっても異なってきますから、検査をして現在の眼の状態を詳細に調べてみないとわかりかねます。
カウンセリング検査は無料ですので、宜しければ一度検査にお越し下さい。
(詳細な検査の結果によっては、治療をお受け頂くことが出来ない場合もございますことを、ご了承下さい。)
尚、レーシック治療では近視乱視を矯正することが出来ても、老化現象である老眼症状の治療とはなりませんため、一般的に老眼の症状が出てくる40代中頃前後になると、普通に眼が良い方と同じように、手元が見えづらくなってきますので、手元を見る際には老眼鏡が必要となってきます。
※レーシック治療により眼が良くなった場合には、もともと眼が良い方と同等の条件になるとお考え下さい。普通以上に老眼が早くなったり、きつくなったりするということはございませんのでご安心下さい。
レーシック治療後は日常の生活では眼鏡やコンタクトレンズが必要なくなります。
但し、老眼が始まった時には近くで物を見る際に老眼鏡が必要になります。
一方、近視の治療をしていない場合には、従来通り、普段から眼鏡の装用が必要であり、尚且つ、老眼が始まった時には近くで物を見る際には眼鏡をはずさないと近くが見えない症状がおこります。
更に老眼が年齢とともに進行すると、近くは老眼鏡が必要になり、遠近両用眼鏡、もしくは遠く用と近く用の2つの眼鏡が必要となります。
レーシック治療をお受け頂いた場合のメリット、デメリットをよくご検討頂いた上で、治療を受けられるかどうかをお決め頂くと良いかと思います。
老眼に関しては、今後加齢と共に徐々に進むことが考えられますが、どの程度の速さで進行するかに関しては個人差がかなり大きいため、予測することは困難です。
但し、治療に際して、ある程度近視を残すことによって手元を見えやすくすることも可能ではあります。
どの程度近視を残すかで手元の見え方は変わってくるのですが、近視を残して 1.0前後に回復する視力を調整した場合、老眼が始まった初期の段階では手元はやや見えやすいかと思われます。また、老眼が進行してくると、やはり手元は見えづらくなってきますので、回復視力を0.4から0.6程度に調整した場合は、ある程度老眼が進んできてからも、手元が見えやすいかと思います。
しかしながら、一般論としては手術後の遠くの見え方が、現在使用されている眼鏡やコンタクトレンズよりも低い結果となってしまうと、せっかく手術をお受け頂いても、以前よりも見えづらいといった感じをお持ちになる可能性がございます。
実際にどのような矯正をされるか(完全に近視を矯正するのか、ある程度弱く矯正するのか)は、治療をお受け頂く方がどのように日常生活を送られているか等によっても異なってきますので、どの様に治療を行うか、ご希望がございましたら、検査ご来院時の診察の際にお気軽にご相談頂ければと思います。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。