Q&A
2009年08月11日 (43歳/男性)
当方、プレミアムZレーシック術を受けようと検査はしましたが、検査後、眼の炎症があった為延期をした者です。
今回、レーシックに関し、下記3点お聞きしたく、メールをお送りさせて頂くことに致しました。
1)レーシックと角膜癌発生の関連性
上記に関連する記事を幾つか見たことがありますが、関連性や可能性をお教え下さい。
「癌化作用のないことは確認されていない」ということは拝見しましたが、それだけでは、安心出来ず、実際のところをお教え頂ければ幸いです(関連性がある場合、どの位の確率で発生し得るかをお教え下さい)。
2)レーシック術後について
レーシックを受けた30-50年後に起こり得るリスクや現象は、現段階の臨床実験等では
判明出来ないでしょうか?
例えば、数十年後に失明や重症になるような可能性はあり得ますでしょうか?
3)フラップについて
「手術時に作ったフラップは、外周部分はくっつくが、その他の部分は基本的に目に載ったままで、くっつくことはない」という記事を見ましたが、こちらは一生、そのまま
という事でしょうか?
また、日常生活で余程衝撃がない限りは、大丈夫でしょうか?
私は眼が疲れた時等、つい瞼をこすってしまいますが、そういう事さえも控えなければいけないでしょうか?
お忙しい中大変申し訳ありません。
何分眼の手術上、ご回答いただけると幸甚です。
1)当院のイントラレーシックで使用されているレーザーは米国のFDA (日本の厚生労働省にあたります)にも認可されている安全なレーザーであり、エキシマレーザーと同様に安全性が立証されており、 DNAに影響を与えることは一切ありません。
細胞が変形したりDNAが変化して将来癌細胞化するようなことは一切ありません。
2)エキシマレーザーで角膜を削ることで近視を矯正する治療方法が始まって、約20年が経ちますが、特に20年経ってから視力が落ち始めたり、老眼が通常よりも早く出たりするなどの報告はございません。
また、新しい技術というものはご存知の通り、今後もいいものであろうというように思って発展しているものなので、やはりそれ以上経過していない、30年40年といった後には何か起こるかといわれると、現状にはその時点になってみないと分からないといったことはございますが、これまでの経過から考えますと、理論的には、特にその後重篤な後遺症が起こるとは考えにくく、そのためにアメリカでは、年間 100万件を超えるような方たちが手術を受けておられると思います。
日本国内で眼科専門医が行ったレーシックが原因で失明したという報告は現在までに1例もありません。
また、当院で行っておりますイントラレーシック治療で失明された方は、世界で1例もございませんのでご安心下さい。
治療に関して最も可能性があるリスクとしては、1度の治療で必ずしも近視乱視が完全に治療できるとは限らないことがあげられます。
1回目の治療でも近視や乱視等が残り、追加の矯正治療が必要となることもあり、その可能性は当院では1%未満となっております。
尚、当院では2回目の治療を受けられた方はほぼ全員が1.0以上の良好な視力に回復されております。
その他のリスクとしては、手術後は一時的に涙の分泌が不安定になる為、眼が乾きやすくなる(ドライアイ)症状が出やすくなります。
また、最初の内は光が散乱したり、ぼやけて感じたりするハログレア症状が出ます。これらの症状は時間の経過と共に改善していきますが、まれに、生活に支障がないレベルで症状がわずかに残ることがあります。
3)フラップとは、角膜に切り込みを入れ、フタの様にしたものです。
当院で行っているイントラレーシック治療では、イントラレースFS60レーザーにて角膜の表面にフラップと呼ばれるフタを作り、フラップをめくって露出した部分にエキシマレーザー、Allegretto WAVE Eye−Q 400Hz blue lineを照射し、角膜を削ることで光の屈折率を調節して近視乱視を矯正します。
その後フタを元に戻して手術を終了します。
フラップは戻した直後から角膜の細胞の陰圧(引っ張る力)により接着し、通常、1週間程でほぼ安定し、その後、角膜の上皮細胞が再生することにより3ヶ月程で更に強く接着します。
但し、角膜の表面のみが再生する為、上皮細胞下のフラップが密着するというわけではありませんので、強度的には手術前と全く同じというわけではありませんが、フラップが安定すれば、通常の生活で眼をこすったりしてずれるということはありませんので、ご安心下さい。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。