Q&A
2009年08月23日 (55歳/男性)
遠近両用白内障手術に関するご相談です。
若いころから遠視&乱視で眼鏡を使用しています。
ここ数年、遠方も近方も見えずらくなって来ました。
特に、逆光気味の条件では、5メートルほどはなれると人の顔も見えにくく、また明るいところでは印刷の活字が見えにくくなっています。
薄い印刷物、とくにコントラストの低いパステル調の印字は、見えません。
映像関係の仕事柄モニター画面やPCを見る機会が多いのですが、小さい文字やコントラストの低いものは、見えません。
高速道路の標識は、夜間は問題ありませんが、逆光気味になると見えません。
これまで眼科で検査したことはありませんが、家系的に白内障の気があると思います。
遠近両用白内障手術に興味がありますが、レンズの仕組みがいまひとつ判りません。
仕事柄、見え方に関しては、人一倍神経質だと思いますがアドバイスお願いします。
当院(東京)では、遠近両用白内障手術(マルチフォーカルレンズ)を開始致しました。
白内障手術は濁った水晶体を摘出し、残した水晶体が入っていた支え(水晶体嚢)に透明な代わりのレンズ(眼内レンズ)を入れる手術ですが、従来の白内障手術で使われているレンズは、単焦点眼内レンズ(1つの焦点しか合わないレンズ)のみだったため、手術後、遠くは見えるが手元のものを見る際には老眼鏡が必要でした。
しかし、この新しいタイプのレンズ、マルチフォーカルレンズは遠くと近くと両方の焦点を合わせることが可能となり、老眼鏡の使用頻度を減らすことが出来ます。
尚、遠近両用白内障手術(マルチフォーカルレンズ)は、白内障で濁った水晶体を摘出し眼内レンズを挿入する手術ですので、現在白内障があり、遠方(0.7) 、近方(0.4)以下の視力の方が手術の対象となります。
※マルチフォーカルは、東京のみで行っております。
※術後の定期検診は、術後の経過によっては検診回数が増える場合がございます。
※マルチフォーカルの保障期間は、1年間です。
※マルチフォーカルの詳細やご予約は、当院フリーダイヤルまでお問い合わせ下さい。
遠近両用白内障手術(マルチフォーカルレンズ)の手術後は、しばらく霞む感じが残る場合があり、その場合、なれるまで3〜6ヶ月かかります。
また、最初の内は光が散乱したり、ぼやけて感じたりするハログレア症状が出ます。
これらの症状は時間の経過と共に改善していきますが、まれに生活に支障がないレベルで症状がわずかに残ることがあります。
尚、遠近両用白内障手術(マルチフォーカルレンズ)もレーシック治療と同様に、その時点での近視を矯正することは可能ですが、近視の進行の予防となるわけではないため、治療にて良好な視力に回復された後も、近視の進行によって視力が低下する可能性はございます。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。