Q&A
2009年08月28日 (51歳/男性)
昨年、検査していただいて、近視治療をすると老眼がすすんでいるので近くが50cmぐらいぼやけてしまうということで、手術を断念しました。
近視と老眼、両方を治療する方法はありませんか?
レーシックは角膜にエキシマレーザーを照射し、光の屈折率を調節する近視矯正手術です。
当院で導入しております最新のエキシマレーザーは、ほとんどの強度近視遠視乱視の治療が可能です。手術後の矯正視力の目安としては、眼鏡やコンタクトで見える視力が目安となります。
当院では幅広い年代の方が治療を受けられており、40歳代、50歳代の方も治療を受けられております。
レーシックで治療を行った場合は、普通に眼が良い人と同じように、ある程度の年齢になると老眼が始まります。
老眼に関しては年齢的に徐々に症状が強くなり、レーシック治療では回復できませんので、手術をお受け頂いても老眼鏡は必要となります。
(老眼とは年齢と共に眼の調節能力が衰えてピントをうまく合わせられなくなる状態のことを言います。)
既に老眼が始まっている方が、レーシック治療をお受け頂いた場合には、同年代の、既に老眼が始まってしまっている方と同じような状態になります。
日常生活上は遠くのものを見る際には、特にコンタクトレンズや眼鏡は必要なくなるかと思われますが、手元の細かいものなどを見る際には、老眼鏡が必要となってくるデメリットがございます。
また、手元の見え方に関しての違和感の目安としては、現在お使いのコンタクトレンズや眼鏡を装用したまま、手元を見た際に感じる違和感に近いかと思われます。
当院では老眼の治療方法として、角膜の周辺部に熱を加えて角膜の形状を変化させて、手元をある程度見えるようにする『CK治療』という方法を行っております。
CK治療は、治療をお受け頂くことによって、手元の近い距離が見えやすくはなるのですが、遠くの見え方がある程度落ちてしまうため、両眼の手術は行わず、利き目ではない眼を少し近視側に傾け、利き目で遠くを、利き目ではない眼で中近距離を見え易くします。
両眼での見え方のバランスの問題や、深径覚(奥行きを認識する間隔)の低下、レーシック治療と比較して回復に時間がかかること、今後も老眼の進行で見え方が変化していることがある等、様々な術後状態を十分に予測考慮して治療をお受け頂く必要がある治療といっても過言ではございません。
そのため、事前に十分な回数の詳細な検査や、担当ドクターとのお話合いを要します。
尚、CK治療は、眼鏡の使用がない状態で遠くがきちんと見え、そのため近くが見えにくい方に対し、利き目ではない方の片眼に手術を行い、利き目で遠くを、利き目ではない眼で近くを見るようにする手術です。
レーシック治療後にCK治療を受けられる場合には、眼の屈折度数がほぼ安定してくる、半年以上経ってからお受け頂いております。
CK治療をお受け頂いた場合でも、年齢を重ねることで老眼が今より強くなっていく(ピントを合わせるための調節力が下がる)ことが予想されますので、それに伴い見え方も変わっていくことが予想されます。
当院では2009年6月1日より老眼治療カムラ( KAMRA)をスタート致しました。
今までの老眼治療には、CKやモノビジョンLASIK がありましたが、遠くの見え方が下がってしまうという欠点がありました。
しかし、カムラ( KAMRA)による老眼治療は、遠くの見え方を極端に下げることなく、近くの見え方を改善します。
また、CKやモノビジョン LASIKでは、左右の見え方を変える為、体質的に合わない方もいらっしゃいましたが、カムラ( KAMRA)による老眼治療はそういった方でも適応になる可能性が高いのも特徴です。
(暗い所での読書や極端に小さい文字を読む際は、老眼鏡が必要となる場合がございます。)
◇カムラ( KAMRA)は、40〜65歳の方で、裸眼の状態で近視遠視乱視がほとんどなく、白内障や緑内障などの眼の病気がないことが条件となります。
尚、この手術はまだ新しい治療のため、現時点ではレーシックとの同時手術はお受けしておりませんが、数ヶ月以内にはレーシックとの同時手術も可能になるかと思われます。
その場合は、レーシックによって近視乱視が治療可能であり、レーシック後に残ってしまっていた近くの見えづらさをカムラ(KAMRA )で改善することが可能となります。
ただし、実際に治療が可能かどうかは、現在の眼の状態を詳細に検査してみないとはっきりとはわかりません。
※術前検査のデータは3ヶ月間有効となります。3ヶ月経過後は、改めて術前検査をお受け頂く必要がございます。
ご了承下さい。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。