Q&A
2009年09月13日 (45歳/男性)
強度の近視で両眼とも0.01です。
この場合はレーシックは有効なのでしょうか?
また 6年ほど前に網膜はく離裂孔(強度の近視が原因ということでした)のレーザ手術をしていますが、また、裂孔が起きた場合、レーシックを実施した目にレーザ手術は可能なのでしょうか?
強度の近視のため、将来、老眼となったとき、近視と老眼の両方の矯正は不便だと思い、検討し始めています。
レーシックは、角膜にエキシマレーザーを照射し、光の屈折率を調節する近視矯正手術です。
当院で導入しております最新のエキシマレーザーは、ほとんどの強度近視遠視乱視の治療が可能であり、近視度数は−14D(単位:D=ディオプター)まで、乱視度数は−6Dまで、遠視度数は+6Dまで治療可能です。
※強度近視とは、近視度数が−6.25D以上のことを指し、裸眼視力で表しますと0.05未満となります。
手術後に回復し得る視力の目安としては、現在眼鏡やコンタクトで矯正されて見える視力が目安となります。
眼鏡やコンタクトで視力が出ない場合は、レーシックを行った場合でもそれ以上の視力回復は困難な場合もございます。
また、レーシック治療では角膜を削ることで近視乱視を矯正するのですが、どれだけ角膜を削るかは、近視乱視度数によって決まってきますので、残念ながら近視乱視度数が強く、尚且つ角膜の厚さも少ない方は、レーシック治療の適応とはならない場合もございます。
もともと近視が強い方などは網膜の疾患にかかりやすく、網膜裂孔などが生じることがございます。
そのような場合でも、網膜のレーザー治療など適切に治療を受けられており、現在の眼の状態に問題がなければ、レーシック治療をお受け頂くことは可能です。
また、レーシック治療後に網膜剥離など眼の病気になった場合でも、普通と同じように治療が可能です。
尚、強度近視の方は眼球の奥行きの長さ(眼軸長)が伸びているために、網膜が部分的に弱くなり、それによって網膜剥離が起きやすくなっているのですが、レーシック治療では角膜への屈折状態は変えますが、眼球の奥行きの長さは変わりませんので、治療を受けられた場合でも、元々強度近視の方の場合は網膜剥離になるリスクが低くなるわけではありませんので、治療有無に関わらず、年に1回程度は眼底検査など、眼の状態等のチェックを受けられることをお勧め致します。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。