Q&A
2009年10月21日 (45歳/男性)
両眼とも0.05以下の強度の近視で左目は乱視も強く、年齢とともに軽度の老眼になって来ています。
1)加齢により手術の効果が出にくかったり、危険性が増すことはあるのでしょうか。
2)万が一の場合でも手術前より視力が低下したり、何らかの後遺症が残ることがあるのでしょうか。
3)仕事でパソコンを使用することが多いのですが、術後は2〜3日は使用すると回復が遅れるなどの支障が生じることがあるのでしょうか。
場合によっては連休など長期休暇の前に手術を考えています。
4)術後の視力が1.5〜2.0になった場合、遠視になってしまい、デスクワークに眼鏡が必要になってしまうのでは?という気がするのですが、大丈夫なのでしょうか。
以上、よろしくお願いします。
1)当院では幅広い年代の方が治療を受けられており、40歳代、50歳代の方も治療を受けられており、良好な視力に回復されております。
ただし、手術後の視力の回復の早さは、若年の方と比べると年齢とともに徐々に遅くなる傾向にはありますので、手術後視力が安定するのに時間がかかることも考慮しまして、当院では40歳以上の方に関しましては、プレミアムイントラレーシックはお勧めしておりません。より安定した結果が得られるアマリス500ZレーシックやスタンダードZレーシック、品川トリプルRプレミアムイントラレーシックをお勧めしております。
尚、レーシック治療では近視乱視を矯正することは可能ですが、老眼に関してはレーシック治療では回復できませんので、レーシック治療後は普通に眼が良い人と同じように、ある程度の年齢になると老眼が始まり、老眼鏡は必要となります。
(老眼とは年齢と共に眼の調節能力が衰えて、ピントをうまく合わせられなくなる状態、眼の老化現象のことを言います。)
既に老眼が始まっている方がレーシック治療をお受け頂いた場合には、同年代の、既に老眼が始まってしまっている方と同じような状態になります。
日常生活上は遠くのものを見る際には、特にコンタクトレンズや眼鏡は必要なくなるかと思われますが、手元の細かいものなどを見る際には、老眼鏡が必要となってくるデメリットがございます。
また、手元の見え方に関しての違和感の目安としては、現在お使いのコンタクトレンズや眼鏡を装用したまま、手元を見た際に感じる違和感に近いかと思われます。
老眼に関しては、今後加齢と共に徐々に進むことが考えられますが、どの程度の速さで進行するかに関しては個人差がかなり大きいため、予測することは困難です。
但し、レーシック治療によって、普通以上に老眼が早くなったり、きつくなったりするということはございませんのでご安心下さい。
レーシック治療をお受け頂いた場合のメリット(遠くは眼鏡が必要なくなる)、デメリット(近くを見る際には老眼鏡が必要となる)をよくご検討頂いた上で、治療を受けられるかどうかをお決め頂くとよいかと思います。
2)レーシック治療によって、元の視力以上に悪くなることはございません。
エキシマレーザーで近視治療が行われるようになってから約20年が経ちますが、長期的には特に問題がなく、理論的にも問題ないと考えられる為、毎年世界で数百万人の方がレーシック治療を受けられております。
日本国内で眼科専門医が行ったレーシックが原因で失明したという報告は現在までに1例もありません。
また、当院で行っておりますイントラレーシック治療で失明された方は、世界で1例もございませんのでご安心下さい。
治療に関して最も可能性があるリスクとしては、1度の治療で必ずしも近視乱視が完全に治療できるとは限らないことがあげられます。
その他のリスクとしては、手術後は一時的に涙の分泌が不安定になる為、眼が乾きやすくなる(ドライアイ)症状が出やすくなります。
また、最初の内は光が散乱したり、ぼやけて感じたりするハログレア症状が出ます。これらの症状は時間の経過と共に改善していきますが、まれに、生活に支障がないレベルで症状がわずかに残ることがあります。
3)見え方は個人差がございますが、翌日検診後は裸眼で生活頂けますので、レーシックを受けられたほとんどの方は、手術翌日検診後もしくは翌々日から通常の仕事に復帰されております。
最近では仕事等でパソコンを使用する頻度も高くなり、眼を酷使せざるを得ない環境が増えていますが、ほとんどの方はレーシック治療後に良好な視力を保たれております。
また、基本的に手術をしても、後で近視の戻りが出やすい眼と検査で判断した場合には手術をお勧めしておりません。
但し、最初の内は眼が疲れやすい、眼が乾きやすい、といった症状が出やすくなりますので、乾きを感じた際には点眼薬を使用して頂いたり、特にパソコンなど手元の作業をされる際には瞬きの回数が減ってより乾燥しやすくなりますため、意識して瞬きをして頂いたり、時折休憩を入れるなどされるとより良いかと思います。
4)レーシック治療で通常近視乱視を治療する場合には、強く矯正するということは行いません。
通常レーシック治療を行う際には、近視乱視度数がゼロに近づくように治療を行いますが、近視乱視がゼロに近づいた時に視力がいくつ出るかは、全体的な眼の性能によって決まってくるため、手術後の視力回復に関しては個人差があり、例えば視力が 2.0に回復した場合でも、特に強く矯正して遠視になって視力が良好になったわけではありません。
(手術後に回復し得る視力の目安としては、現在眼鏡やコンタクトで矯正されて見える視力が目安となります。)
ただし、もし手術後3ヶ月経った時点で眼の度数が強めの状態で安定してしまっているようでしたら、角膜の厚さやその他眼の状態の問題がなければ追加矯正治療による調整も可能です。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。