Q&A
2010年05月09日 (?歳/男性)
以前別のクリニックで検査を受けた際に、黒目の凹凸がひどい(病名は忘れましたが既に直っており、治療の必要もなく4人に1人はなっているとのこと)為、術後の黒目の圧力バランスが崩れる為にレーシックの手術は受けられないと言われましたが、ラゼックは角膜を切開しない手術だと思うのですが手術可能ですか。
眼疾患の既往があるとのことでございますが、文面のみではどのようなものかがはっきりとはわかりかねます。恐れ入りますが、傷病名等の詳細を再度ご連絡頂けますでしょうか。
当院では、格闘技等をされ眼の怪我をする可能性が高い方や、角膜が薄くレーシック治療が適していない方に対して、ラゼックという治療方法をお勧めしております。
通常、レーシック治療では約 100ミクロンの厚さのフラップを作成しますが、ラゼック治療では、より表面の角膜上皮細胞層と呼ばれる部分(約50ミクロン)を薬品(アルコール) を使用して剥離し、近視乱視を矯正するレーザーを照射して治療を行います。
また、通常のレーシックではフラップが手術後の怪我によりずれてしまう恐れがありますが、ラゼック治療は手術後にフラップの跡が残らず、角膜の強度に優れております。
レーシック治療では角膜を削ることによって近視乱視を矯正するのですが、もともとの角膜のゆがみがある場合には、削った後にも再び角膜のゆがみが生じやすいと言われております。
角膜形状が不均一な方は、角膜の構造が組織的に弱いと考えられており、角膜の内圧に負けて、角膜が組織学的に弱いために、前方に突出していると考えられます。
そのため、レーシックの手術を行うと、角膜を削るため、より角膜が薄くなり、また組織的に弱くなるため、角膜の前方突出が起こりやすく、そのため、術後近視化し、視力が下がってしまうというように考えられます。
そのゆがみが非常にわずかなものであれば、角膜の強度を保つことのできる治療方法である、『ラゼック治療』などであればお受け頂くことは可能なのですが、角膜のゆがみが明らかにあり、角膜が不均一な状態であれば、残念ではございますが、当院では原則としてラゼック治療もお勧めしておりません。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。