Q&A
2010年05月10日 (?歳/女性)
以前からレーシックに興味がありましたが、17歳の時に眼科系疾患を患っていたため、実際手術可能なのかどうかお伺いしたくメールを差し上げました。
以前眼科にはぶどう膜炎、ドライアイ、一部視野欠損(確か左下だったと思うのですが)で通院していました。
このうちぶどう膜炎は完治しております。
視野欠損については24歳の時に再度眼科受診した際に視野に変化は無く、現在も特に症状はありません。
ドライアイについては現在も症状があります。
(17歳時のみシルマー試験行っていますが、右:3ml、左:4mlだったと記憶しています。)
医療従事者のためできれば1dayレーシックを希望しているのですが、同じ職場の眼科医からドライアイではレーシックは難しいのでは、と言われました。
実際の手術施行に関し適応があるかどうか、お伺いしたくメールをさせて頂きました。
ご回答のほどよろしくお願いいたします。
以前、ぶどう膜炎等の眼の病気の既往がある方でも、症状が半年以上落ち着いている状態であれば、検査の結果、眼の状態に問題がなく、治療が十分可能である方に関しましては、治療に際してのリスク(手術の刺激による再発も有り得ること等)を説明させて頂いた上で、治療をお受け頂いている場合もございます。
尚、当院で治療をお受け頂いた方に関しましては、現在のところ治療によってぶどう膜炎が再発した例はございませんが、ぶどう膜炎そのものの発症に関しましては原因がはっきりしない場合も多く、経過に関しては様々であるため、一概に経過に関して申し上げることは困難かと思います。
また、レーシック治療をお受け頂いた後でも、現在眼を見て頂いている主治医の先生の定期的な眼のチェックが必要かと思われますので、レーシック治療をご希望の場合には、宜しければ主治医の先生に一度ご相談頂いた上で、当院の詳細な検査をお受け頂くことをお勧め致します。
レーシック治療では近視乱視を矯正することは可能ですが、その他の眼の病気によって視力や視野が障害されている場合には、残念ながらレーシック治療をお受け頂いた場合でも、視力や視野の回復は困難です。
ドライアイがある場合には、レーシック治療に支障がない場合と、先に一般的な眼科でドライアイの治療を行ってからレーシック治療を行った方が良い場合とがあります。
そのため、当院では手術前の検査にて、角膜の乾燥状態を調べる検査を行っており、ドライアイが非常に強い場合には、ドライアイの治療をお受け頂いた後にレーシック治療をお勧めする場合もございます。
ご了承下さい。
また、レーシック治療後は一時的に涙の分泌が不安定になる為、手術後はしばらく乾燥症状が強くなりますので、その間は点眼薬等によるケアが必要となってくる可能性がございます。
通常は時間の経過と共に徐々に改善してくるのですが、手術前と涙の分泌量がほぼ同等になるには約 6ヶ月から12ヶ月程かかります。
尚、手術前からドライアイの傾向がある場合には、最終的に手術前とほぼ同等の涙の分泌量に改善した場合でも、もともとのドライアイが治るというわけではないため、治療によって視力を回復した後も、やはり、乾燥に対する点眼等の治療が必要となってくるかと思われます。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。