Q&A
2010年06月19日 (?歳/男性)
質問が3点あります。
私は、両眼ともに視力0.1程度で弱い乱視があります。
格闘技をしていますのでエピレーシック、ラゼックを検討していますが、第一に、視力の程度、乱視の程度により、例えば、視力は悪い方が術後の視力が高くなる、乱視は、強い方が術後の視力が低くなるといった具合に手術後の視力に差がつくでしょうか?
第二に、弱い乱視は、これら手術で回復しますか?
エピレーシック、ラセックで、上記ニ点の質問の結果が異なるのであれば、そちらも併せてご回答願います。
第三に、これら手術後に再び視力の低下を招かないために、日常を生活していく上で必要なことはなんですか?
以上3点、御回答の程宜しくお願いします。
当院では、格闘技などをされており、眼の怪我をする可能性が高い方に対しては、レーシックではフラップが手術後の怪我によりずれてしまう恐れがありますため、エピレーシックやラゼック(手術後にフラップの跡が残らない)という方法)をお勧めしております。
エピレーシックは刃物を用いて上皮細胞層を切開する手法であり、ラゼックはアルコールを用いて上皮細胞層のフラップを作成致します。
基本的にはエピレーシックラゼックともに、同じ角膜上皮細胞層を剥離して近視乱視を治療するレーザーを照射する治療方法であり、ほぼ同じ手術方法であると考えて頂いて結構です。
ただし、エピレーシックは上皮細胞層のフラップを作成するのにエピケラトームという刃物を使うため、その重篤な合併症としては、角膜に深く切れ込んでしまう角膜実質穿孔という合併症が起こり得、その場合、重篤な視力障害を残してしまう可能性がありますので、当院ではエピレーシックの適応基準を厳しくしており、エピケラトームによる角膜実質穿孔が起こる可能性がある方に関してはラゼック治療をお勧め致しております。
ラゼックで使用するアルコールの量は、当院では従来と比較して大幅に少ない最低限の量を使用しているため、アルコールによる弊害というものは当院では出ておりません。
当院でお受け頂いた方に関しては、特にエピレーシックラゼックの間で、痛みや回復の早さに差はございません。
エピレーシックラゼックともに、手術後3ヶ月後の結果は平均視力が 1.5以上と、レーシックと同様に良好な結果が得られております。
レーシック治療では近視乱視を矯正しますが、手術後に出る視力には個人差がございます。
通常レーシック治療を行う際には、近視乱視度数がゼロに近づくように治療を行いますが、近視乱視がゼロに近づいた時に視力がいくつ出るかは全体的な眼の性能によって決まってくるため、結果として 2.0の視力が出た場合でも、特にその方にとって強すぎるということはありません。
尚、手術後に回復し得る視力の目安としては、現在眼鏡やコンタクトで矯正されて見える視力が目安となります。
眼鏡やコンタクトで視力が出ない場合は、レーシックを行った場合でも、それ以上の視力回復は困難な場合もございます。
ほとんどの方は治療後は良好な視力を維持されておりますが、近視の進行は遺伝や環境など様々な要因に関係しており、レーシック治療そのものは現時点での近視乱視を治療することは可能ですが、その後の近視を予防することは、残念ながら出来ません。
そのため、レーシック治療後に良好な視力に回復された場合でも、術後少し戻る可能性もございます。
(一般的には近視の強い方の場合の方が、近視の弱い方よりも戻りやすい傾向はあります)
このような場合には、眼鏡やコンタクトレンズの装用も可能であり、角膜の厚さなど眼の状態に問題がなければ、追加矯正治療により更に視力を向上することは可能です。
(手術後の近視の戻りや、1回目の手術でも近視や乱視などが残り再手術を要した割合は1%未満となっております)
当院には、万一視力が再び低下した場合において保障期間内の追加矯正を1回無料で行う保障制度がございます。(術式によって、保障期間は異なります)
但し、可能かどうかは再度検査を行い、角膜等の状態を診てドクターが判断する形になります。
(当院では2回目の治療を受けられた方は、ほぼ全員が 1.0以上の良好な視力に回復されております)
近視の進行は訓練等により防止するということは困難かと思われます。
近視の進行に関しては遺伝や環境等、様々な要因に関係しており、術後の生活によっては少し進行する可能性もございます。日常的にはあまり近くでものを見過ぎないように注意して頂くと良いかと思われます。
(近方視を長くされる際は、時々休憩されるとよいと思います)
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。