Q&A
2010年06月22日 (29歳/男性)
フラップの強度と生涯においての安定性について、お聞きします。
実は本日、仕事中棚の上の荷物(2キロ弱)を手を滑らせ誤って落としてしまい(落差30cm程度)顔と目に強く当ててしまいました。
衝撃の程度はメガネフレームを若干歪ますくらいでした。
そのとき、もし術直後すぐなら、フラップがちぎれ失明に至っていたかもと感じました。
更に、今回の一件は思えば術後一年後の状態でも、耐え切れずフラップがずれたりする可能性があるのではと感じました。
日常、運送業運動系に携わっている為、高いにある荷物を取ろうとした際、注意してても、地滑りなど起こし頭に物が落ちてくる事があり、危険な場合が多々あります。
やはり、レーシックは受けないべきでしょうか?
またフラップはどのくらいまでの衝撃に耐えられますか?
とある質問集で交通事故並みの衝撃に出会わない限り、まず大丈夫。などありますが、本当なのでしょうか?
今回受けた衝撃程度なら、耐えられるのでしょうか?
無理のようでしたら、物理的、精神的に心配を背負って仕事に支障が出ますので今回は諦めようと思います。
生涯においての安定性について知人から、術後5年目あたりで突然フラップが取れたと聞かされました。
原因は、加齢による角膜自体の老朽化で衝撃に対する耐久性が落ちてきた。
こんな事あるのでしょうか?
10年後、20年後とリスクが増えて行くのでしょうか?
フラップは戻した直後から角膜の細胞の陰圧(引っ張る力)により接着し、通常、1週間程でほぼ安定し、その後、角膜の上皮細胞が再生することにより3ヶ月程で更に強く接着します。
但し、角膜の表面のみが再生する為、上皮細胞下のフラップが密着するというわけではありませんので、強度的には手術前と全く同じというわけではありません。
尚、フラップの状態が安定してからは、通常の日常生活や、眼の付近に物が当たる等で容易にフラップがちぎれたり、はがれてしまうということは非常に起こりにくいかと思われます。
但し、交通事故を起こして車のハンドルが眼に当たるなど、眼に直接大きな怪我などをされた場合にはフラップがずれてしまう場合も考えられます。
その場合には痛みや強い異物感が出たり、眼が霞んだり急激な視力低下をきたしますので、万が一そのような場合には、早急にお近くの眼科か当院に受診して頂く必要がございます。
(万が一フラップがずれて整復が必要な場合、お近くの眼科では整復することが出来ませんので、そのような場合は大変申し訳ございませんが当院へお越し頂けたらと思います)
施術後も通常と同じように眼に関しても老化現象はおきますが、手術跡が特別老化によって劣化することや、経年によって劣化するということは無いかと思われます。
(また、加齢によってフラップが取れたりすることはないと思います)
エキシマレーザーで角膜を削ることで近視を矯正する治療方法が始まって、約20年が経ちますが、特に20年経ってから視力が落ち始めたり、老眼が通常よりも早く出たりするなどの報告はございません。
また、新しい技術というものはご存知の通り、今後もいいものであろうというように思って発展しているものなので、やはりそれ以上経過していない、30年 40年といった後には何か起こるかといわれると、現状にはその時点になってみないと分からないといったことはございますが、これまでの経過から考えますと、理論的には、特にその後重篤な後遺症が起こるとは考えにくく、そのため、当院を含め世界で多数の手術が行われているかと思います。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。