Q&A
2010年07月13日 (32歳/男性)
ラゼックという治療法に関してのご質問となります。
私、武道を習っておりまして、ふだんはハードコンタクトでなんとか稽古しております。
今回、このラゼックがなぜ格闘技などをやっている人向けのカテゴリーに分類されているのか、まずはその理由を教えて頂ければと思いました。
また料金以外に、ラゼックの場合、何か治療までの期間なども短くなるなどの違いもあるのでしょうか?
極端なお話は、手術後の翌日からでも練習を開始できるなど?
また、これは個人的な都合とはなりますが、海外出張などで、数か月単位の検診が受けられなくても問題はございませんでしょうか?
ご回答頂ければ幸いでございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
当院では、イントラレーシック治療や Zレーシック治療以外に、格闘技などをされており眼の怪我をする可能性が高い方や、角膜が薄くイントラレーシック治療や Zレーシック治療でも適していない方に対しては、エピレーシックまたはラゼックという治療方法をお勧めしております。
通常のレーシックではフラップが手術後の怪我によりずれてしまう恐れがありますが、エピレーシック治療ラゼック治療は手術後にフラップの跡が残らず、角膜の強度に優れております。
角膜上皮細胞層を特殊プラスチック製の刃物を使用して剥離する方法がエピレーシック治療です。
また角膜の形状によっては刃物を使わないほうが良いと判断した場合には、薬品(アルコール) を使用して上皮細胞層の接着をゆるくして剥離するのですが、その方法がラゼック治療と呼ばれます。
基本的にはエピレーシック治療ラゼック治療ともに、同じ角膜上皮細胞層を剥離して、近視乱視を治療するレーザーを照射する治療方法であり、ほぼ同じ手術方法であると考えて頂いて結構です。
レーシック治療では角膜の表面をフラップといって薄く切開しますが、切開された部位は治療後完全に接着するというわけではないため、手術後、眼の状態が安定してから眼に衝撃が加わった場合でも、それによって必ずしも切開した部位がずれたりするというわけではないのですが、怪我の状況によっては切開した部位がズレてしまうというリスクがありますので、サッカーやラグビー、柔道や空手等をされる場合には、万が一の怪我の際には傷口がずれてしまうリスクがあるということをお話した上で、レーシック、もしくはラゼック(エピレーシック)を選択して頂いております。
※眼の怪我をする危険性が非常に高いボクシング等のスポーツに関しましては、原則としてはエピレーシック治療ラゼック治療をお勧めしております。
尚、イントラレーシック治療や Zレーシック治療と、エピレーシック治療ラゼック治療との大きな違いとしては、以下の点が挙げられます。
≪エピレーシックラゼック≫
視力:視力が安定するのに2週間〜数ヶ月かかる(個人差があります)。
痛み:痛みがある程度出る。(3〜4日間)
術後:手術後の角膜の濁り予防のため、半年間点眼薬を使用する必要がある。
術後の保護用コンタクトが必要。(1週間後診察時に外します)
術後検診(1週間・1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月)は全て当院へ来院。
※術後の経過によっては、定期検診以外(手術1週間以内等)にもご来院頂く必要が出てくることがございます。
術後6ヶ月間を基本として、紫外線対策のサングラスが必要。
仕事は手術4日後からを推奨。
≪イントラレーシック Zレーシック≫
視力:翌日からすっきり見えやすい。
痛み:痛みはほとんどない。
術後:手術後の角膜に濁りが出ることはない。
点眼薬の使用は1週間。
術後検診(1週間、3ヶ月)は都道府県内の紹介眼科への紹介が可能。
翌日検診まで怪我対策の保護用サングラスが必要。
仕事は翌日検診後もしくは翌々日から可能。
エピレーシック治療ラゼック治療は、レーシック治療よりもフラップの安定に時間がかかります。また術後の経過が不安定な部分もあるので、6ヶ月経過後までは当院にて検診を受けて頂く必要があります。
(そのため、遠方でご来院が困難な方には、治療をお勧めしておりません)
術後のスポーツにつきましてはイントラレーシック、 Zレーシック、エピレーシック、ラゼック治療共に、術後の経過に個人差がありますので、基本的に術後の定期検査の診断の結果により許可をお出ししております。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。