Q&A
2010年11月14日 (?歳/女性)
前からいろいろ調べておりましたが、今回初めてメールでご相談させていただきたいと思います。
別途資料請求もさせていただきました。
宜しくお願いいたします。
現在は近視のため使い捨てソフトコンタクト2ウィークアキュビューを使用しています。
少し乱視もあるようですが乱視用ではありません。
事務の仕事柄パソコン使用が多く2-3年前から老眼の症状もあります。
考えている施術は老眼がでてきたためアキュフォーカス+レーシックです。
他に良い施術があればご相談の上決めたいと思います。
今回はまず施術の内容について下記のようにおききしたいと思います。
1)アキュフォーカス+レーシックは2種類ありますが、最高級とそうでないものは具体的に何が違うのでしょうか?
またレーシックは両目の施術の設定料金なのでしょうか?
2)アキュフォーカスは片目だけに挿入しますが、以前老眼対策に片目だけ度数を緩めたコンタクトにした際、ひどい頭痛肩こりに悩まされ、結果的に合わないということでやめたのですが、片目だけではそういう状況にはならないのでしょうか?
3)老眼治療にCKもありますが、レーシック+CKとアキュフォーカス+レーシックはどう違うのでしょうか?
CKの施術をしたあとはアキュフォーカスの施術は不可能でしょうか?
また、CKは車の運転に支障があるというのをきいたことがあるのですが本当でしょうか?
アキュフォーカスは運転上のリスクはあるのでしょうか?
土地柄、車がないという生活は出来ないためリスクは出来るだけ避けたいと思います。
4)レーシックは近視治療ですが、乱視はそのまま残りますか?
5)アキュフォーカス+レーシックを受けた後、将来的に白内障になった場合、治療に支障はないでしょうか?
その他の眼病についてはなにか支障があることはないでしょうか?
以上宜しくお願い申し上げます。
1)レーシックカムラは、レーシックを同時に行う際に、角膜を削って近視や乱視を矯正するエキシマレーザーの違いにより、レーシックカムラ(スタンダード)とアマリス750レーシックカムラを行っております。
【レーシックカムラ(スタンダード)】
◇フェムトセカンドレーザー
:AMO社製 イントラレースFS60レーザー
(誤差調整マイクロシステム付設)
◇エキシマレーザー
:Wave Light社製 Allegretto WAVE Eye−Q
(コンディションメーター搭載)
【アマリス750レーシックカムラ】
◇フェムトセカンドレーザー
:AMO社製 イントラレースFS60レーザー
(誤差調整マイクロシステム付設)
◇エキシマレーザー
:Schwind社製 アマリス 750S
※同時にレーシックをお受け頂く場合でも手術費用や保障期間は変わりません。
エキシマレーザー《アマリス》の最大の特徴は、6次元アイトラッキング(眼球自動追尾装置)が挙げられます。
AllegrettoWAVE Eye-Q 含め、これまでのエキシマレーザーのアイトラッカーは2次元のものが多かったのですが、2次元のアイトラッカーでは眼の傾きも平面の動きとして認識してしまう為、眼が傾いた状態で照射した場合、照射位置がずれることがあります。(※万が一、このような状態となった際は、角膜の厚さに問題がなければ再手術で改善させることが出来ます。)
しかし、アマリスの持つ、6次元全ての動きを察知できるアイトラッカーは、眼の傾きにも対応でき、正確な照射位置を瞬時に判断します。
アマリス(6次元)、Allegretto WAVE Eye-Q (2次元)を用いたどの治療法も、夜間の見え方の質はよいですが、照射位置の微妙なずれが生じた際はの見え方の質の低下につながりますので、アイトラッキングの性能が良い、アマリスがより質は高いかと思われます。
2)レーシックカムラは、治療をお受け頂くことによって、手元の近い距離が見えやすくはなるのですが、遠くの見え方が少し下がってしまうこともございますので、両眼の手術は行わず、片眼のみの手術にしております。
ただし、今までの老眼治療(CK治療やモノビジョン LASIK)には遠くの見え方がかなり下がってしまうという欠点がありましたが、カムラインレーによる老眼治療レーシックカムラは、遠くの見え方を極端に下げることなく近くの見え方を改善するため、CK治療やモノビジョン LASIKのように遠くの見え方がかなり下がってしまうことによる、左右の見え方の違いは感じにくいかと思われます。
また、CK治療やモノビジョン LASIKでは、左右の見え方を変える為、体質的に合わない方もいらっしゃいましたが、カムラインレーによるレーシックカムラはそういった方でも適応になる可能性が高いのも特徴です。
(暗い所での読書や極端に小さい文字を読む際は、老眼鏡が必要となる場合がございます。)
但し、カムラインレーを挿入したほうの眼につきましては、遠くの見え方が少し下がるため、やはり左右差は出るかと思います。もともと左右差によって眼が疲れやすかったり頭痛が起こりやすい場合は、レーシックカムラ後も頭痛が起こる可能性はございます。
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現在当院(東京)では、老眼の治療方法として『CK治療』と『アキュフォーカス+レーシック(以下レーシックカムラ)』を行っております。
『CK治療』とは、角膜の周辺部に熱を加えて角膜の形状を変化させて、手元をある程度見えるようにする方法です。
CK治療は治療をお受け頂くことによって、手元の近い距離が見えやすくはなるのですが、遠くの見え方がある程度落ちてしまうため、両眼の手術は行わず、利き目ではない眼を少し近視側に傾け、利き目で遠くを、利き目ではない眼で中近距離を見え易くします。
尚、両眼での見え方のバランスの問題や、深径覚(奥行きを認識する間隔)の低下、レーシック治療と比較して回復に時間がかかること、今後も老眼の進行で見え方が変化していることがある等、様々な術後状態を十分に予測考慮してお受け頂く必要がある治療といっても過言ではございません。
そのため、事前に十分な回数の詳細な検査や担当ドクターとのお話合いを要しますことをご理解頂ければと思います。
CK治療の適応基準としましては、遠方のものは裸眼で不便なく見ることができ、中近距離を見るときに老眼鏡を必要とされる40歳以上の方となります。
白内障など、眼に病気等がなければ年齢による上限はございません。
(遠方視力を重視する方ではなく、長時間運転をしない方が対象となります)
但し、CK治療自体は、眼鏡の使用がない状態で遠くがきちんと見え、そのため近くが見えにくい方に対して行う手術であるため、現在の眼の状態によっては、先にレーシック治療をお受け頂いたほうが良い場合がございます。
レーシック治療後にCK治療を受けられる場合には、眼の屈折度数がほぼ安定してくる3ヶ月後検診後にCK治療の適応検査をお受け頂き、レーシック治療から半年以上経ってからCK治療をお受け頂いております。
レーシックカムラは、レーシックの手術に使用されるフェムトセカンドレーザーにて角膜の表面にフラップと呼ばれるフタを作り、フラップをめくった部分にカムラインレーを挿入することでカムラインレーのピンホール効果により、老眼を回復させる(近くの物が見えるようになる)ことが可能となった画期的な治療法です。
カムラインレーは、真ん中に小さな口径の穴が開いており、コンタクトレンズよりも小さい、直径 3.8ミリ厚さ 5ミクロンの黒いリングのような形をしています。
尚、近視乱視をお持ちの方は、同時にレーシック(フラップをめくって露出した部分にエキシマレーザーを照射し、角膜を削ることで光の屈折率を調節して近視乱視を矯正します)をお受け頂くことで、老眼と近視乱視を同時に回復することが可能です。
5)将来的に白内障や緑内障などの眼の病気になった場合でも、病気の治療手術をお受け頂くことが出来なくなるといったことはございませんので、ご安心下さい。
通常は、カムラインレーを取り出さなくても白内障手術を行うことは可能です。
しかし、白内障の程度によっては、カムラインレーが手術の視界の妨げとなる可能性もあり、その際は抜去する必要があるかと思われます。
当院では白内障の手術は行っておりますが、健康保険の対象とはなりません。
健康保険の対象となる白内障手術をご希望の場合、現状では、お近くの白内障手術を行っている別の眼科を受診して頂く必要がございます。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。