Q&A
2011年01月15日 (40歳/女性)
来週検査を受けて、手術を考えていますが、簡単に言いますと、アマリス500Zレーシックと品川プレミアムZ-レーシックと何が違うのですか?
ホームページをみたのですが、複雑で。。
術後の回復や見え方には、差はないのですか?
当院で行っているレーシック治療では、フェムトセカンドレーザーにて角膜の表面にフラップと呼ばれるフタを作り、フラップをめくって露出した部分にエキシマレーザーを照射し、角膜を削ることで光の屈折率を調節して近視乱視を矯正します。
尚、使用している機器の組み合わせによって、手術法が異なります。
【スタンダードZレーシック】
◇フェムトセカンドレーザー
:Ziemer社製 FEMTO LDV
◇エキシマレーザー
:Wave Light社製 Allegretto WAVE Eye−Q
(コンディションメーター搭載)
【アマリス500Zレーシック】
◇フェムトセカンドレーザー
:Ziemer社製 FEMTO LDV
◇エキシマレーザー :Schwind社製 アマリス
アマリス500ZレーシックとスタンダードZレーシックでフラップを作成する際に使用するFEMTO LDVは最新型となっており、トップビューカメラが搭載されていますので、手術中も患者様の眼を確認しながら進行することができます。
また、フラップの位置を微調整できる機能もありますので、正確性安全性ともに優れています。
その他、機械自体が非常にコンパクトボディーのためフラップの作成がエキシマ室で行え、コンディションメーターはエキシマレーザーに搭載されているもので同時に測定することが可能です。
また、FEMTO LDVはイントラレースと比較して照射エネルギーが小さいため、角膜の組織を壊しにくく、角膜の組織に与えるダメージも少なく、角膜の負担が最小限で済むので術後の炎症も少ない、眩しい症状が出にくいという特徴があります。
フラップリフトもスムーズで、術後経過が良好です。
尚、アマリス500ZレーシックとスタンダードZレーシックの違いは、角膜を削る際の機器、エキシマレーザーが異なる点が挙げられます。
Allegretto WAVE Eye-Qとアマリスの違いとしては、まず周波数の違いが挙げられます。
周波数の違いはトータルの照射時間の違いとなりますが、Allegretto WAVE Eye-Q (400Hz)とアマリス(500Hz)が同じ度数を矯正する場合、 Allegretto WAVE Eye-Q は6秒、アマリスは5秒と照射時間が短く、乾燥の影響を受けにくいため、より精度の高い照射が可能となっております。
※照射時間が長い場合には、術中の乾燥により、レーザーの効果が強く出てしまい、過矯正気味になることがあります。
またAllegretto WAVE Eye-Qとアマリスの違いとして、アイトラッキング(眼球自動追尾装置)の違いが挙げられます。
アマリスの最大の特徴は、6次元アイトラッキング(眼球自動追尾装置)です。スタンダードZレーシックや品川トリプルRプレミアムイントラレーシックで使用する Allegretto WAVE Eye-Qをはじめ、これまでのエキシマレーザーのアイトラッカーは2次元のものが多かったのですが、2次元のアイトラッカーでは眼の傾きも平面の動きとして認識してしまう為、眼が傾いた状態で照射した場合、照射位置がずれることがあります。
しかし、アマリスの持つ、6次元全ての動きを察知できるアイトラッカーは眼の傾きにも対応でき、正確な照射位置を瞬時に判断します。
また、アマリスは2段階の照射レベルを融合させることで、より早くより正確なレーザー照射を実現し、照射時間の短縮によって角膜へのダメージを軽減します。
アマリス(6次元)、Allegretto WAVE Eye-Qを用いたどの治療法も夜間の見え方の質はよいですが、照射位置の微妙なずれが生じた際はの見え方の質の低下につながりますので、アイトラッキングの性能が良い、アマリスを用いたアマリス500Zレーシックがより質は高いかと思われます。
さらに、アマリスは「アベレーションフリープログラム」という、術後に高次収差を増加させない照射プログラムを採用しています。
AllegrettoWAVE Eye-Qにも術後、高次収差を抑える「ウェーブフロントオプティマイズド」というプログラムがありますが、アマリスのプログラムは、より強力に術後、高次収差の増加を防ぎます。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。