Q&A
2011年02月18日 (42歳/男性)
42歳/男性です。
22歳の頃に円錐角膜と診断され、現在に至ります。
右目のみに円錐角膜用のコンタクトレンズを装着して、何とか日常生活が遅れています。
車の運転が何とか支障なくできるて色には、視力、乱視が矯正されています。
視力はコンタクト装着時に0.5、裸眼で0.1程度でしょうか。
左目は右目よりも強度の円錐角膜です。
コンタクトレンズも作ってはありますが、エッジが目に刺さる感じで、痛すぎて装着できません。
我慢して装着しても、ピントが合わず、気分が悪くなってしまいます。
視力は、健康診断などでは0.0と診断されます。
Cの字が開いている方を見る検査では、一番上のCの字自体が見えません。
Cの文字が見えず、画面全体が真っ白に見えます。
乱視がかなりきついせいだと思います。
眼底カメラも、いつも撮影できません。
円錐角膜と診断されたとき、左目の角膜が白濁しており、痛みがありました。
その症状はすぐに治まり、それ以降は出ていません。
以上が現在の状況です。
現在、左目の角膜リング手術を検討しています。
右目は状況によって検討しようと考えています。
左目に関しては上述した程度の強度の円錐角膜ですが、角膜リングの手術は可能でしょうか?
強度の円錐角膜の場合、視力の矯正量もやはり小さくなってしまうのでしょうか?
特に乱視の矯正が気になります。
手術費用は、術前、術後の検査費を含め、トータルでどれ程になりますか?
左目はかなりの近視のようで、目から1cm程度の新聞の文字が読めます。
手術する際、レーザーメス等が鮮明に見えてしまうとちょっと怖い気がしますが、点眼薬などで視界をぼやけさせる等はあるのでしょうか?
手術後は裸眼で問題ない程の視力回復は難しいようですが、その場合でも通常のコンタクトレンズが装着できる程度に矯正されるのでしょうか?
それとも、やはり円錐角膜用のコンタクトが必要でしょうか?
以上、宜しくお願いいたします。
レーシック手術では角膜を削って近視乱視を治療するのですが、円錐角膜等の角膜の形状に異常がある場合には、レーシック手術で角膜を削った後でも角膜が変形して再び近視乱視が出てきてしまう可能性が高いため、残念ながらレーシック手術はお勧めできません。
尚、円錐角膜がある方への手術方法としては、当院では『角膜リング』施術を行っております。
角膜リング施術は、角膜に特殊プラスチック製のリング状の補強材をイントラレースFS60レーザーで角膜内に作成したトンネル内に挿入することで、角膜の形状を改善させ、それによって視力を向上させる手術方法です。
角膜が歪んでしまっている場合には、通常、眼鏡やコンタクトレンズの装用が困難である場合が多いのですが、角膜リング施術の目標としては、現在の角膜の歪みを出来るだけ治療することで、より眼鏡やコンタクトレンズを合いやすくします。
また、角膜リングには、円錐角膜の進行を抑える遅らせる効果があると言われており、特にまだ年齢的にも若く今後も進行する可能性がある方に対しては、お勧めできる手術法だと思われます。
但し、もともとの角膜の状態にはかなり個人差があり、リングを挿入した後の角膜の反応にもばらつきが大きいため、イントラレーシックほどの矯正精度はありませんので、施術後も幾分か近視乱視が残るため、視力矯正の補足としてメガネやコンタクトレンズの使用が必要になることと思われます。
このため、もしコンタクトレンズである程度視力が出て生活上問題が無いようでしたら、あまり角膜リングはお勧めではございません。
(コンタクトが装用できる方は、角膜リングよりもコンタクトの方が視力の改善がよいため、施術不適応とさせて頂いております。)
実際に角膜リング施術が可能かどうかは、現在の眼の状態を詳細に検査してみないとわかりません。
カウンセリング検査は無料ですので、宜しければ一度検査にお越し下さい。
(検査の結果によっては、施術が適さない場合もありますことをご了承下さい)
『円錐角膜と診断されたとき、左目の角膜が白濁しており、痛みがありました。
その症状はすぐに治まり、それ以降は出ていません。』とのことですが、角膜に混濁がある場合でも、実際に手術が可能かどうかは混濁の程度にもよります。
文面のみでは手術をお受け頂くことが不可能かどうかは判断することは出来ませんので、角膜リング施術のご希望がございましたら、やはり一度詳細な検査を当院にてお受けいただくことをお勧め致します。
手術は点眼麻酔をしてから行います。
手術中は麻酔が効いております為、痛みはほとんどございません。尚、視力は変わりませんので、見えている状態ですが、近すぎる距離での見え方となりますので、使用する器具や細かい作業等までがくっきり見えるわけではありません。
当院では患者様にリラックスして手術をお受け頂けるよう、痛みや不安を取り除くことを心がけております。
「先端恐怖症である」とご申告頂いた方もいらっしゃいましたが、現在までに特に痛みや不安によって手術が出来なかった例はございませんので、ご安心下さい。
角膜リングの手術費は、使用する補強材(角膜リング)が非常に高価なものとなるため、大変申し訳ございませんが、片眼あたり25万 3000円(税込)となります。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。