Q&A
2011年08月21日 (?歳/女性)
強度の近視(視力左右ともに0.01)、及び乱視もあり、30年近く酸素透過性のハードコンタクトレンズを使用していましたが、昨年眼科医より表皮細胞が通常の半分しかない為、コンタクトレンズの使用を控え、眼鏡にするように勧められました。
しかし、乱視が強く、歪みの方向も斜めで矯正しにくいこともあり、眼鏡では限界があること、眼鏡と併用の使い捨てソフトコンタクトも既製品であるため、乱視の矯正に限界があり、見え方に満足がいきません。
その上、眼鏡の生活は疲れも感じることが多くなりました。
眼科でレーシックの相談をするも、表皮細胞が少ないことから、今後想定される白内障の手術のために表皮細胞を温存すべきでレーシックは勧められないと言われました。
また、2年程前、検診で視神経の変形から緑内障の疑いありという結果が出て、以来定期的に視野検査や眼圧の検査を実施しています。(今現在は問題ありません)
このような目の状態でもレーシックは可能なのでしょうか。
角膜内皮細胞の減少は、コンタクトレンズを長時間装用していることによる酸素不足によって、より起こりやすいといわれております。
(コンタクトレンズの装用が必要なくなれば、角膜内皮細胞も年齢的な減少以上に減少が早まることは無くなることが考えられます)
レーシック手術によって角膜内皮細胞数が変化することはなく、コンタクトレンズの長期使用によって内皮細胞が若干減少している場合でも、ほとんどの場合は治療に支障はありませんが、極端に角膜内皮細胞数が少ない場合には手術をお勧めしない場合もあります。
(当院では、角膜内皮細胞数が1500未満の方に関しては、レーシック手術は積極的にはお勧め致しません)
緑内障があったり、緑内障の疑いがある場合でも、現在の眼の状態が安定していれば、角膜の厚さ等その他の眼の状態に問題がなければレーシック手術をお受け頂くことは可能です。
レーシック手術で吸引圧がかかる時間は短時間であるため、視神経の状態にもよりますが、緑内障を発症してなければ 100%とは言えませんが、まず大丈夫かと思われます。
しかし、緑内障の進行そのものに関しましては、個人差がかなり大きいため、今後の状態に関しての予測は非常に困難なのですが、緑内障がある場合でも多くの場合は点眼などの治療にて進行を遅らせることで、大きな不自由が無く日常生活をお過ごし頂くことが可能となっておりますので、今後とも眼の状態に関しては、定期的な通院治療を継続して頂くことが大切です。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。