Q&A
2012年05月26日 (?歳/男性)
お世話になります。老眼治療のレーシック後カムラについて質問致します。
治療した場合、通常の視力に影響は出ますか?
また、老眼は進行すると思われますが、老眼が進行した場合はどうなるのでしょうか?進行した場合は再度
治療することになるのでしょうか?よろしくお願い致します。
当院では、レーシック手術を既に行っている方でも受けられる老眼治療として『レーシック後カムラ』を開始致しました。
レーシック後カムラは、レーシックの手術に使用されるフェムトセカンドレーザーを照射して角膜にポケットを作り、ポケットの中にカムラインレーを設置することで、カムラインレーのピンホール効果により、老眼を回復させる(近くの物が見えるようになる)治療法です。
カムラインレーは、真ん中に小さな口径の穴が開いており、コンタクトレンズよりも小さい、直径 3.8ミリ厚さ 5ミクロンの黒いリングのような形をしています。
また、ポケットは、以前レーシックで作成したフラップの切開面より深い所に作成されます。そのため、フラップにも影響がなく、その形状から安定性にも優れております。
尚、レーシック手術後に近視乱視が進行してきている場合、カムラインレーの挿入と同時にレーシック(以前作成したフラップをめくって露出した部分にエキシマレーザーを照射して近視乱視を矯正します)をお受け頂くことで、老眼と近視乱視を同時に回復することが可能です。
レーシック後カムラは、治療をお受け頂くことによって、手元の近い距離が見えやすくはなるのですが、遠くの見え方が少し下がってしまうこともございますので、カムラインレーは片眼のみに挿入しております。
ただし、今までの老眼治療(CK治療やモノビジョン LASIK)には遠くの見え方がかなり下がってしまうという欠点がありましたが、カムラインレーによるレーシック後カムラは、遠くの見え方をほとんど下げることなく、近くの見え方を改善します。
カムラインレーを挿入するのは片眼のみですので、カムラインレーを挿入していない眼は、老眼によって近方が見えづらいままとなります。
レーシック後カムラは、カムラインレーを挿入した眼とカムラインレーを挿入していない眼の両方を使って両眼視します。
近方〜中間距離はカムラインレーを挿入した眼で、遠方は主にカムラインレーを挿入していない眼で見るように、役割分担をしています。
また、水晶体を温存したままでカムラインレーを挿入するため調節機能は保たれますので、ある程度のピント調節は可能です。
そのため、術後は老眼の症状は減少します。
残念ながらカムラインレーは、加齢による老眼進行を調整することまではできません。そのため、レーシック後カムラをお受け頂いた場合でも、年齢を重ねることで老眼が今より強くなっていくこと(ピントを合わせるための調節力が下がる)が予想されますので、それに伴い見え方も変わっていくことが予想されます。
但し、カムラインレーが挿入されていることによる効果はずっと持続しますので、老眼が術後に進行した場合でもカムラインレーを挿入されていない場合と比べて、かなり老眼が回復されている状態であるかと思います。
※Q&Aの内容は相談当時のものをそのまま掲載しておりますのでサービスや内容が現在のものと変わっている事もあります。詳しくは品川近視クリニックまでお問合せ下さい。